2017 Fiscal Year Annual Research Report
PACL, Principles of Asian Contract Law: Comparative study of East Asian Laws
Project/Area Number |
25245010
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金山 直樹 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (90211169)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山城 一真 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (00453986)
鹿野 菜穂子 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (10204588)
加藤 雅之 神戸学院大学, 法学部, 教授 (10388770)
田岡 絵理子 国士舘大学, 法学部, 准教授 (20551039) [Withdrawn]
木原 浩之 亜細亜大学, 法学部, 教授 (40386446)
松尾 弘 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (50229431)
北居 功 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (50255593)
笹岡 愛美 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (50557634)
高 秀成 金沢大学, 法学系, 准教授 (50598711)
曽野 裕夫 北海道大学, 法学研究科, 教授 (60272936)
原 恵美 学習院大学, 法務研究科, 教授 (60452801)
沖野 眞已 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (80194471)
三枝 健治 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (80287929)
山下 純司 学習院大学, 法学部, 教授 (90282532)
|
Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2018-03-31
|
Keywords | 契約法 / 比較法 / アジア法 / ソフトロー / 共通法 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、当初から、契約の履行・不履行に関する作業に集中する予定であった。そのため、PACLフォーラムも3回開催を予定していた。契約の履行・不履行に関する部分は、契約法の中でも最重要のテーマとなっており、その「本丸」の構築にすべての力を注ぐべきだと考えたからである。 具体的には、第1回目は5月に東京にて、第2回目は11月にソウルにて、第3回は3月に再び東京においてPACLフォーラムを開催した。ただ、履行については、担当の中国チームの不手際により、準備が整うに至らず、議論をすることができなかった。だが、怪我の功名と言うべきか、結果的に、今年度は、契約法の中核ともいうべき不履行について徹底的に議論をすることによって、PACLの契約法観について、共通の理解を得ることができた。このことは極めて重要である。なぜなら、共通法の試みは、少なくともメンバーの間で条文に関する共通の理解がなければ、話にならないからである。とくに、コモンロー圏のメンバーを擁するPACLにおいては、その必要性は高い。 当初の目標から考えると、全体としてのPACLの歩みが遅いことは認めなければならない。だが、アジア発の共通法の試みについては、世界の注目が集まっている。つまり、世界から、アジア法学、ひいては日本法学の質が評価されることになる。だから、たとえ時間がかかっても、世界に出して恥ずかしくない成果を公表しなければならない。 今後の予定としては、履行・不履行に限っても、①分担者による原稿の執筆、②全体を統括する視点からの修正・加筆、③公表というプロセスが待っている。①は、「理由」および「設例」から成る 『コメント』、ならびに、 各国の法をPACLの条文との関係で位置づける『比較法ノート』から成る予定である。願わくば、近々に、少なくともその部分の完成の日を迎えることを。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(15 results)