2015 Fiscal Year Annual Research Report
もやもや病の分子病態の解明とその成果に基づく予防・創薬事業
Project/Area Number |
25253047
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小泉 昭夫 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50124574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土生 敏行 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (70346071)
原田 浩二 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80452340)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2016-03-31
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Keywords | 分子遺伝疫学 / 予防医学 / 社会医学 / 衛生学 / 医歯薬学 |
Outline of Annual Research Achievements |
≪研究の目的≫ 我々が見出した、モヤモヤ病感受性変異R4810K について以下の研究を行った。 ≪本年度(~平成28年3月31日)の研究実施計画≫ 1. RNF213 R4810K により感受性の高まる病態群の解明: 1)頭蓋内動脈狭窄病変の進展:2006年から追跡を開始した18家系中59名においてMRAにより内頚動脈終末部の進展を評価した。その結果、34例のR4810Kキャリアーの内、6名で狭窄が認められた。一方25名の野生型では狭窄は認められなかった。追跡では、11名中2名で新たに狭窄が出現し、1名で進展が見られた。一方8名の野生型では認められなかった。これらの所見は何れもキャリガー有意に頭蓋内病変のリスクが高いことを示した。 2)虚血性心疾患の有無:家系内に若年で明らかなリスク要因が存在しないケースを認めるため虚血性心疾患のリスク要因と検討したところ、case では956例中37名のR4810Kキャリアが認められ、対照では714名中13名にキャリアーが認められ、有意に虚血性心疾患と相関した(odds 2.74, p=0.013)。 2. RNF213 生化学: 我々は環境要因とRNF213の関係を知るために、PDGF、VEGF、Cytokines、TGFβの影響を検討したところ、INFβ、INFγで顕著な誘導が認められた。本誘導はStatを介することも判明した。また、INFβは血管新生を抑制することが知られており、この抑制作用には、RNF213の誘導が関与することが判明した。また、血管内皮細胞に特異的にRnf213 R4757(R4810Kのオーソログ)過剰発現させたマウスでは、低酸素による脳の血管新生が抑制された。以上から、RNF213 R4810K変異は血管新生を抑制することが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Biochemical and Functional Characterization of RNF213 (Mysterin) R4810K, a Susceptibility Mutation of Moyamoya Disease, in Angiogenesis In Vitro and In Vivo.2015
Author(s)
Kobayashi H, Matsuda Y, Hitomi T, Okuda H, Shioi H, Matsuda T, Imai H, Sone M, Taura D, Harada KH, Habu T, Takagi Y, Miyamoto S, Koizumi A.
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Journal Title
J Am Heart Assoc.
Volume: 4(7)
Pages: e002146
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] In vitro and in vivo evidence on inhibition of angiogenesis by the Moyamoya susceptible gene and its mutation, RNF213 R4810K2015
Author(s)
Koizumi A, Kobayashi H, Matsuda Y, Hitomi T, Okuda H, Shioi H, Matsuda T, Imai H, Sone M, Taura D, Harada KH, Takagi Y, Miyamoto S, Habu T.
Organizer
4th International Moyamoya Meeting Berlin
Place of Presentation
Berlin
Year and Date
2015-07-02 – 2015-07-04
Int'l Joint Research / Invited
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