2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research in the Origin and Characteristics of Judeo-Islamic Monotheism in the History of Civilization
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25257008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
市川 裕 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20223084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 研 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (00187238)
桑原 久男 天理大学, 文学部, 教授 (00234633)
細田 あや子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (00323949)
高井 啓介 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 研究員 (00573453)
小堀 馨子 帝京科学大学, 生命環境学部, 准教授 (00755811)
月本 昭男 上智大学, 神学部, 教授 (10147928)
高橋 英海 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20349228)
菊地 達也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (40383385)
葛西 康徳 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80114437)
江添 誠 慶應義塾大学, 文学部(三田), 講師(非常勤) (80610287)
牧野 久実 鎌倉女子大学, 教育学部, 教授 (90212208)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 宗教学 / 考古学 / 西洋史学 / 聖書学 / 古代ユダヤ教 / 宗教と法 / 初期キリスト教 / 国家と宗教 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は総括の年でもあり、再度、日本宗教学会学術大会にパネル参加して一神教の二つの流れを確認することが重要な課題であった。しかしそれ以上に重要だったのは、年度末の国際シンポジウムであり、本科研最大の企画をもくろんだ。最終回のテーマは、研究班Bの「宗教文化」を主題として、宗教意識の日常生活への浸透という、「ものとアイデア」のかかわりを問うことであり、日本隊と共にガリラヤの発掘調査に参加しているイスラエルの考古学者モルデハイ・アヴィアム氏を招聘しての試みであった。 アヴィアム氏の招聘は、すでに2015年夏に確約を得ていたが、今年度2016年夏の調査で、イエス時代と思しき西暦1世紀後半のシナゴーグ跡が発見されるという大事件が起こった。アヴィアム氏らによってシナゴーグと同定されたことは、招聘に花を添えた感があり、この発掘の意義を中心に、神殿時代末期におけるシナゴーグの意義についての講演が実現したことは実に喜ばしいことであった。日本側からは、牧野久実氏と江添誠氏によって、それぞれ、宗教観念の日常生活への浸透と都市の貨幣に描かれた神像の意義を中心に論じた。アヴィアム氏は、シンポジウムのほか、東大で古代末期のガリラヤにおけるユダヤ共同体の意義をめぐって、キリスト教徒の共同体の形成との比較を交えたセミナーを行い、関西でも同志社大学でガリラヤのシナゴーグについて講演を行った。 最終シンポジウムに先立って、2016年12月には、天理大学の桑原久男氏を中心に、2016年度までの発掘成果を公式に記者発表し、西暦1世紀のイエス時代のガリラヤのシナゴーグ跡の発見が翌日の新聞紙上で周知された。天理大学では、記者発表とともに成果公開シンポジウムが開催され、本科研研究の意義が公開されたことは大変に意義あることであった。これらが合わさって、本研究の継続への期待はいやがうえにも高まった感がある。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)