2016 Fiscal Year Annual Research Report
The fundamental and practical research to make healthy and safety living environment for elderly people
Project/Area Number |
25282016
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
都築 和代 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70222221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 龍太郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), その他部局等, 研究員 (20150881)
磯田 則生 奈良女子大学, その他部局等, 名誉教授 (60016871)
森 郁惠 国立研究開発法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (90415753)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 日射熱 / 冷房温度 / 相対的運動強度 / 心拍数 / 発汗量 |
Outline of Annual Research Achievements |
屋外と室内の冷房空間を15分間隔で行き来する場面を設定し、若年者と高齢者で温熱生理反応と主観申告を比較した。屋外において日向の場合は太陽に正中し、日陰の場合はテントの下で直達日射を遮り、歩行を模擬した踏み台昇降運動を3回実施した。室内の冷房空間はエアコンを用いて27℃にコントロールし、被験者は椅子座安静とした。 発汗量に関しては、若年者の日向が有意に多くなったが、若年者の日陰と高齢者の日向・日陰は差が無かった。直腸温は両グループともに運動により上昇し、安静で若干低下か安定を示した。2回目の日向では高齢者の直腸温上昇度は有意に大きくなったが、両グループとも38℃を超えることは無かった。日陰に比べ日向は熱負荷が大きく、歩行程度の運動においても、高齢者と若年者で体温調節反応への影響に違いが認められた。若年者が日向で発汗量が大きく増加したことが、直腸温の上昇を日陰と同等程度にすることができた理由と考えられた。絶対的運動強度は踏み台高さと昇降速度により決まるため一定であり、また、高齢者と若年者の体重については63.9(SD5.7)kgと62.2(SD6.3)kgで有意な差は無かった。そこで、年齢から最大心拍数を予測するとともに、実際の心拍数との関係から、個人・グループについての相対的な運動強度を計算した。その結果、若年者では日向・日陰ともに30%程度であったが、高齢者の日陰では1回目30%、2・3回目は35%であった。高齢者の日向では40%、45%、50%と回を増す毎に負荷が増えていた。このことから、絶対的な運動強度は同じであっても、高齢者の場合には、日向では直達日射の影響を受けて、相対的に大きくなっていたことが明らかになった。さらに、運動後の安静状態において、直腸温や心拍数の低下が小さいことから、27℃の冷房空間は運動後の回復環境としては、不十分であったことが示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)