2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25282045
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
水町 龍一 湘南工科大学, 工学部, 准教授 (50157517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 誠 金沢工業大学, 数理工教育センター, 教授 (00189250)
川添 充 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (10295735)
小松川 浩 千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (10305956)
羽田野 袈裟義 山口大学, 理工学研究科, 教授 (70112307)
五島 譲司 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (90360205)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 数学的リテラシー / 教育デザイン / 価値 / 文脈 / エピステモロジー / 数学的概念 / 教育実践 / 高大接続 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年に引き続き教材作成と授業実践を行いつつ,3年間の研究のまとめとして概念的な整理を行った。その要点は以下の3項目である。①高水準の数学的リテラシーとは認知的能力と非認知的能力を結び付けて問題解決を図るコンピテンスであり,職業的及び市民的な実践活動の中でその能力を生かせるようにすることが大切である。②価値意識や態度の育成が重要であるが,数学の価値はすべて「真理性」につながる。実用性・有用性を重視した教育の中で,いかに「真理性」を尊重する態度を身に着けさせるかは,リテラシー育成上ゆるがせにできない。③重要な数学的概念を理解させることは,実用性の保証の為にも「真理性」を尊重する価値意識の涵養にも大切である。その為には,教育の前提として数学的知識についてのエピステモロジー分析はじめ深い検討と準備が必要である。以上は今年度発表の諸論文の他,近々公表予定の成果報告にも詳述される。 教材作成・授業実践では,理工系の専門基礎教育,特に微分積分,線形代数等について前年までの成果を引き継ぎ研究を進展させた。また文系の数学教育について,統計教育の教材作成・学習支援と一体になった教育方法を提示した。さらに文系での数学教育を行うための教育デザインについても,整理を行なった。これらは今年度発表の諸論文に述べられている。 他方,評価手法の開発については課題が残り,学生の主体性・能動性に依拠する教育方法や学生の状況を常時把握する手法についての研究成果は部分的なものに留まっている。 今後の最重要な研究課題は,さらに多様な科目・多様な学生達に対する様々な教育実践上の工夫を行い目指す教育の実現を図ること,及び評価手法の開発・実践である。これまでの研究成果である理念的な枠組みを生かして教育実践を深める一方,理念的枠組みの充実・修正を図る必要もある。なお,国際交流により本研究の真価を問う予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)