2013 Fiscal Year Annual Research Report
事故減災危機管理と社会インフラ整備によるレジリエントな社会の構築に関する政策分析
Project/Area Number |
25282091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
大山 達雄 政策研究大学院大学, 政策研究科, 特別教授 (30134323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土谷 隆 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (00188575)
諸星 穂積 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (10272387)
野城 智也 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30239743)
中埜 良昭 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10212094)
目黒 公郎 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40222343)
金子 祥三 東京大学, 生産技術研究所, 特任教授 (20557631)
荻本 和彦 東京大学, 生産技術研究所, 特任教授 (20514582)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 社会システム / 防災・減災 / 危機管理 / 事故データ解析 / 安全性 / 効率性 / 航空機事故 / 自然災害 |
Research Abstract |
平成25年度の科研費助成事業に伴う研究成果は以下のようにまとめることができる。 1.わが国とインドネシアにとって最も主要な自然災害である地震と津波を対象として、過去100年余におけるその発生と被害に関する記録、データを元に発生頻度、発生形態、被害状況に関する計量的実証分析を行ない、望ましい防災、減災のあり方に対する検討、検証を行なった。研究成果は国内外の学会、シンポジウムで発表し、論文としてまとめた上で国際的学術誌に投稿し、採択、刊行された。 2.わが国の過去30数年における航空機・ヘリコプターの事故統計データを用いて、その発生頻度、発生形態、事故原因、被害者数等に関する計量的実証分析を行ない、将来の望ましい、かつ必要な事故対策のあり方を探るべく、事故対策の効果の検証を試みた。研究成果は国内学会で発表したが、今後各種国内外の学会においても発表予定である。また、研究成果を論文としてまとめ、国内学術誌に投稿した。 3.わが国の主要な社会インフラである公共輸送システムとしての鉄道事業を対象として、その安全性を維持、拡充すべく、軌道保守計画を作成するための最適化数理モデルシステムを構築し、モデルの改良、発展、汎用化を試みた。研究成果は論文「最適軌道保守計画作成モデルの実施検証に基づく性能評価と運用実施の汎用化」としてまとめ、わが国の学術誌に投稿し、採択、刊行された。 4.我が国の社会システムの安全性、エネルギーシステムの効率性と安全性、再生エネルギーに焦点を当てたエネルギー需給問題等に関して準備研究を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ予定通りの進捗であるが、平成26年度に本研究課題関連の国際ワークショップを予定しているため、その準備がかなり必要となっている。 研究課題別の進捗に関しては、自然災害の被害データ分析、交通機関の事故データ解析については論文作成が得られたが、再生エネルギー、スマートグリッド、エネルギー効率性についての研究をさらに進めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度中に本研究課題に関連する国際ワークショップの開催を予定しているので、その準備を積極的に行う必要がある。研究課題としては、特に再生エネルギー戦略、スマートグリッドシステムの分析についての研究を進める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成26年度に本研究課題の主要テーマである社会システムの安全性、効率性に関する国際ワークショップを予定しているため。 国際ワークショップにおいては、自然災害に対する防災・減災対策に関する政策分析、危機管理対策、エネルギーシステムにおける効率性と安全性、社会システムにおける安全性解析といった研究課題に関する研究発表、情報交換ができるよう企画している。
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Research Products
(24 results)