2014 Fiscal Year Annual Research Report
がんに対する正しい知識・態度・意識の涵養を目指す小中学生向けがん教育教材の開発
Project/Area Number |
25282208
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
HANLEY Sharon 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (80529412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 寿美子 北星学園大学, 文学部, 教授 (60347739)
櫻木 範明 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70153963)
伊藤 善也 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70241437)
山本 憲志 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (70299329)
玉腰 暁子 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90236737)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | がん教育 / 健康教育 / 教材開発 / 小・中学生 / ヘルスプロモーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学童の健康教育の歴史が長い英国・豪州を中心とした諸外国のがん教育を参考に、小中学校の児童・生徒向けの教材を開発することである。平成26年度の主な目的は前年度と同様海外のがん教育を実施している小中学校の現地調査とともに日本国内のがん教育の現状と課題に関する教員向けの調査を実施することであった。
今年度の実績は次の通りである。1)研究代表者2014年12月にはイギリス北部のスコットランドにあるParkhill Primary SchoolとLundin Mill Primary Schoolの教員を訪問し、2014年度から導入された小学校低学年生を対象とした経鼻インフルエンザワクチンに対する健康教育・ワクチン実施などについて情報収集を行った。また、スコットランドの定期接種を担当するHeath Protection ScotlandのKevin Pollockと打ち合わせをし、スコットランドでの副反応報告・副反応問題の対策方法ついて情報収集を行った。2)研究分担者の大島教授は2015年1月から3月にがん患者・体験者16名を対象にがん患者である親が子供に実際にどのようにがんを伝えているかを調査し、どのようにすればこのような懸念を解消することができるか検討した。3)平成27年2月に研究代表者はメルボン市にあるAustralian Hpv Vaccine Registryを訪問し、スコットランドと同様に副反応報告・副反応問題の対策方法ついて情報収集を行った。4)論文作成及び口頭発表も行った
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(理由) 平成26年度には北海道のがん教育の現状と課題に関して小・中学生の教員向けに調査を実施する予定であった。しかしながら、HPVワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が子宮頸がん予防ワクチンの接種後に特異的に見られたことから、平成25年6月14日に厚生労働省から国民に適切な情報ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないと勧告が発表された。それを受けて、北海道教育委員会からHPVワクチンにかかわる調査を控えるように指示があったため、教員向けの調査を平成27年度に北見市だけで実施することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の推進方策) 1)北見市のがん教育と課題に関する小・中学校教員向けの調査を実施する。 2)患者・体験者16名を対象にがん患者である親が子供に実際にどのようにがんを伝えているかのデータを分析する。 3)英国のMcMillan Cancer Trustの小・中学生向けのがん教育教材を和訳する。
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Causes of Carryover |
教員向けの検査がまだ開始していないため、調査費用は未使用である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
教員向けの検査でかかる費用として使用する。
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Research Products
(6 results)