2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Interdisciplinary and international research on the affective spaces in British modernism
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25284058
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 邦生 青山学院大学, 文学部, 准教授 (00459306)
中井 亜佐子 一橋大学, その他の研究科, 教授 (10246001)
田尻 芳樹 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (20251746)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 情動 / モダニズム / マルクス主義 / コスモポリタニズム / フェミニズム / ウルフ / ベケット / 反近代=心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度における最大の研究成果は、2016年8月23日に成蹊大学で開催した国際会議Psychic Modernity: Critical Approaches to the Psychological である。University College Londonから共同研究者であるSonu Shamadasani教授らを招聘し、また国内の若手研究者を交えながら、所与の心理学的制度化から逸脱するものとしての「情動」に関して複数の歴史的なアプローチを試みた。これは初年度(2013年)に成蹊大学で、昨年度にロンドン大学で開催した国際会議とテーマ上連続するものであり、最終年度のこの国際会議は本基盤研究の総決算と称すべきものである。各人の研究成果としては研究代表者の遠藤は、当基盤研究の主要テーマである「情動」をめぐり単著を2017年3月に出版した(『情動とモダニティ 英米文学/精神分析/批評理論』彩流社)。中井は、情動の政治的な可能性を英国モダニズムにおける「革命的コスモポリタニズム」に探り、それを20世紀後半のマルクス主義フェミニズムへ接続する研究発表を韓日ヴァージニア・ウルフ協会共催の国際会議で発表をした(遠藤も同会議においてウルフとR・フライにおける情動が帯びる「反近代性」に関する研究発表をした)。田尻は、モダニズム的情動が現代文学にどう関係するかをテーマにした論文と研究発表をベケット、クッツェ、三島をめぐって行った(クッツェに関しては国際会議)。秦は、2016年8月に情動理論とモダニズム期におけるフェミニズムの問題意識の接点を探り、共編著を刊行した(『終わらないフェミニズム「働く」女たちの言葉と欲望』研究社)。この4年間の研究成果を踏まえ、今後英語の論集を出版すべくロンドン大学の共同研究者と緊密な連絡を取りその刊行を目指す。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)