2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developmental research for an online multiple branch adaptive diagnosis test of Japanese language ability for children with multilingual backgrounds
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25284092
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
酒井 たか子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (40215588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 千恵子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (90204594)
李 在鎬 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 年少者 / 言語テスト / 多言語背景 / SPOT / 漢字 / 理科の語彙 / タブレット / 診断テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
多言語背景で日本語を学習している子どもの学習支援に役立つ情報を提供する目的で、(1)「学習言語」を中心とした日本語力診断テストの完成、(2)教科の学習に必要な語彙調査を進めた。 (1)の日本語力診断テストは、SPOT(2017版)、漢字テスト(2017版)、漢字SPOT(2017版)からなる。また今年度は用紙版に加えてタブレット版も完成させた。SPOTは3種類あり、SPOT(YA)は中等教育で日本語学習を始めて学ぶJFLの学習者、SPOT(YB)およびSPOT(YC)は、JSLの学習者を主な対象者とする。SPOT(YB)は小学校国語教科書、SPOT(YC)は中学国語教科書から文法項目を選び出して作成した。この3種類のSPOTはそれぞれ60問からなり、受験者のレベルに合わせて適切な問題を選んで受験することが可能であり、その上でテスト結果を利用して自動的に次の段階に進むか否かを判断するように設計した。 テスト得点を解釈するために、日本の公立小学校の1年生から6年生約600名に対して、用紙版によるSPOT(YB)、SPOT(YC)、漢字テストを実施し分析を行った。また、インターナショナルスクールでは縦断的研究として4年間にわたり試行しており、日本語力の変化を知る上での有益な情報を得ることができた。 (2)の教科の学習に必要な語彙調査に関しては、理科、社会科の教科書の語彙研究を進めた。特に理科は前年度までの教科書分析の語彙を利用して、小学校教員による語の重要度判定を行い、重要語彙の表を作成した。 研究成果は、国内の学会・研究会(日本語教育学会、異文化教育学会、日本語教育方法研究会、CASTEL/J等)で発表したほか、アメリカ、ベトナムにおいて年少者の日本語教育を行っている研究者を対象に講演会を開催した。研究成果発表を2018年1月に公開で行い、研究者のほか現場で教えている教員が参加した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)