2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25284125
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
丹羽 謙治 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (40264460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下原 美保 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20284862)
高津 孝 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (70206770)
日隈 正守 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (70260750)
亀井 森 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (40509816)
佐藤 宏之 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (50599339)
深瀬 浩三 鹿児島大学, 教育学部, 講師 (50631884)
金井 静香 鹿児島大学, 法文学部, 准教授 (30295232)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 資料目録 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度(平成25年度)、各分担者が研究の地域を指定して実地の資料状況を把握するという方式を採ったが、今年度は地域の資料状況を把握しながら、具体的な調査対象を絞りこんで、デジタルカメラによる撮影、中性紙の袋に入れる作業、および資料目録の作成を行った。デジタルカメラによる撮影では、森山家文書、谷口家文書、木脇家文書などの文書をデジタル化した。それらの目録は本年度作成したが完成にはいたらず、引き続き継続して完成させたいと考えている。一方、垂水市の資料に関してであるが、垂水島津家の目録については執筆者の割り振りを終え、写真や実物と照らしあわせながら原稿の執筆中である。 本年度後半には、司書・学芸員・教育委員会関係者など資料保存に関わる方々を交えて意見交換をする機会を設け、資料の実状と今後の課題に関して検討を行った。また、歴史資料から防災の記事を抜きだして防災年表を作成する作業、また、資料をめぐって循環型の保存方式を確立するためのモデル(私案)を作成し、口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料防災のネットの立ち上げについては、まだ時間がかかりそうであるが、デジタル撮影、目録化に関しては、限られた人的資源のなかで、一定のレベルまで達成できていると考えている。当初掲げていたシンポジウムの開催については、息の長い運動を続けるために慎重に実施時期を検討するほうがよいという結論に達しており、シンポジウムは時期を見計らったうえで開催することにしたい。それ以外は概ね計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度は、シンポジウムという形ではなく、勉強会・学習会という漸進的に資料保存を呼び掛ける形で、学外に資料防災の必要性を浸透させていくことにした。シンポジウムは、一定の成果を挙げてからでも遅くないとの認識で一致したためである。先行する防災ネットワークの在り方に学びながら、南九州、鹿児島に適した資料保存体制、ネットワークづくりを模索していきたいと考えている。また、今後とも地域の資料状況の把握を進め、撮影や目録作成を継続して行っていく。一方で、資料公開の一環として資料を読み進める研究会を立ち上げて、その成果を地域へ還元することをめざしたい。
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Causes of Carryover |
出張する機会が少なかったのが原因である。ただし、昨年度の繰越に比べると、額が少なくなっている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度はアルバイト雇用を、今年度より増やす計画であり、それに充当する計画である。
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Research Products
(7 results)