2016 Fiscal Year Annual Research Report
Process of soybean and azuki domestication during the Jomon period in the central highland of Japan
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25284154
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
会田 進 明治大学, 研究・知財戦略機構公私立大学の部局等, 研究推進員 (40581757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中沢 道彦 明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (40626032)
那須 浩郎 総合研究大学院大学, その他の研究科, 助教 (60390704)
佐々木 由香 明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (70642057)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 植物考古学 / レプリカ法 / フローテーション法 / 実験考古学 / 日本考古学 / 埋蔵文化財保護 / 縄文農耕論 / 古気候・古環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
炭化種実と種実圧痕レプリカの分析:最終年度には、土器種実圧痕のレプリカ法により採取したレプリカについて、SEM写真撮影、それに基づく同定を進め、過去に採取したレプリカの資料整理を行い、またその成果の国内・国外発表を行った。また、縄文時代から出土した炭化種子と種子圧痕のサイズデータを収集し、その変化をそれぞれ時系列で比較した。その結果ダイズもアズキもおよそ6000年前から4500年前の間に種子のサイズが大型化していることが示された。1500年ほどの時間をかけて種子のサイズが時系列で大きくなっていること、野生種のサイズ範囲を超えた大きさににまで変化していることがら、ドメスティケーションが起きていたと判断した。しかし、なぜこのように大型化が起きるのかは、今後の実験的研究によりさらなる検証を行う予定である。地理的には中部地方を中心とした地域で大型化が起きていた。 その一方、4500年前以降の縄文時代後期後半から縄文時代晩期前半の時期には中部地方で大型化のダイズとアズキが見られないことも明らかになった。この時期の資料が少ないため、この原因については今後の検証すべき課題である。この頃には、ダイズは九州で大きなものが見つかっており、アズキについては関東平野で大きなものが見つかっている。これらのことから、ダイズとアズキの大型化は、中部地方における遺跡数の増減とリンクしている可能性が考えられる。 種実を混入した土器製作・焼成実験:本年度も多量に種実が混入する土器の製作・焼成実験を行った。アズキ300粒を入れた深鉢は完全無欠の状態で焼き上げることができたことにより、種実を混入することの意味を考える上で大きな成果を得る結果となった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)