2013 Fiscal Year Annual Research Report
複数人・組織の関わる過失不作為犯における問責対象の特定に関する総合的検討
Project/Area Number |
25285023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
塩見 淳 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00221292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩間 康夫 愛知大学, 法務研究科, 教授 (30211767)
橋田 久 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10278434)
高山 佳奈子 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (30251432)
安田 拓人 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10293333)
斎藤 彰子 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (70334745)
古川 伸彦 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (00334293)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 不作為犯 / 過失犯 / 共同正犯 / 同時犯 / 公務員の不作為 |
Research Abstract |
平成25年度では、課題テーマに関し、共同研究メンバーが各自の担当領域において、我が国の判例の法理を抽出するとともに、その分析に資するようなドイツ法の関連業績の収集とその分析に努めた。 年度末までに、すべてのメンバーの担当領域において、これらの作業・検討をおおむね終え、我が国の判例の法理の抽出、我が国の議論の到達点の確認までを済ませた。そのことにより、次年度以降における複数の視座を交錯させて行う、本問題への複合的アプローチを可能とするような、理論的基盤が確保された。 中でも、不作為犯、過失犯、共同正犯については、「平成25年度の研究成果」に掲げるような具体的な成果が得られているが、論文として公表していない場合でも、それぞれの担当分野において、着実な研究の進捗があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究メンバー各自において、平成26年度以降に行われる複合的アプローチの具体化に向けた準備的考察を、平成25年度内におおむね終えることができており、当初のけ目標はおおむね順調に達成できている。 それに加え、研究分担者の3名からは、本テーマに関する具体的な研究成果が相当数公表されており、初年度の実績としてはむしろ(2)ではなく(1)だとの自己評価も可能なレベルであったと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、前年度における共同研究メンバー各自における準備的研究を受けた複合的アプローチによる総合的検討に着手するため、京都ないし名古屋で研究会を随時開催し、ターゲット判例を1件ずつ取り上げ、それぞれの担当領域における成果を踏まえた意見交換を重ねることにより、問題解決の方向性を探ることとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
塩見においては、使用残額は1万円未満、高山においては2万円未満であり、いずれも購入を予定している書籍の金額に満たないことから、次年度における補助金等と併せて使用することにより、効率的な使用を図ろうとしたものである。 岩間においては、使用残額は5万円未満であるが、これは研究遂行の過程で年度後半に必要性が増したパソコン等の機器を購入するため、次年度における補助金等と併せて使用することにより、効率的な使用を図ろうとしたものである。 3人に使用残額が生じた理由は、上記の通りであるため、いずれも平成26年度において、同年度における補助金等と併せて、迅速かつ的確な使用を行うことが可能である。
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Research Products
(9 results)