2015 Fiscal Year Annual Research Report
トランスマイグラントの時代におけるブラジル人学校の社会化機能の研究
Project/Area Number |
25285233
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
林嵜 和彦 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (10410531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山ノ内 裕子 関西大学, 文学部, 教授 (00388414)
中島 葉子 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (30637872)
山本 晃輔 大阪大学, 人間科学研究科, 研究員 (30710222)
児島 明 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (90366956)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | トランスマイグラント / 日系ブラジル人 / デカセギ / 循環移民 / 外国人教育 / 就労・進路・学業達成 / ニューカマー外国人 / ブラジル人学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトでは、二国間を移動し、二国間でいきる、「トランスマイグラント」としての日系ブラジル人のライフヒストリーを収集することによって、日本の一条校やブラジル人学校における社会化機能を探索することを目的とした。 われわれは日本およびブラジルで、日本での被教育経験をもつ日系ブラジル人の若者へのインタビューをおこない、かれらの学校体験・家族・アイデンティティ・文化・進路・就労状況等にせまろうとした。 分担者のうち3人と代表者はブラジルを訪問し、サンパウロ市、アサイ、ロンドリーナ、スザノ、レシフェ、リベイラオン・ピレス、ジュンジアイの諸都市でインタビューをかさねた。合計で56名のインタビューをおこなったが、そのうち2015年までにブラジルでインタビューをおこなった35名を分析の対象として、教育社会学会で報告をおこなった。 ブラジル人学校の利用者は短期のワンポイント利用が圧倒的におおく、その社会化機能を十分にあきらかにすることはできなかったが、日系ブラジル人の若者が現在どうしているのか、という観点から以下の知見をみちびきだすことができた。1) 2015年までのブラジル経済の回復基調において日系企業の進出がふえており、そこでバイリンガルの若者が就労する機会がふえている。2) それらの若者の学校体験はかならずしもかがやかしいものではなく、いわばブラジルで再チャレンジが成功している例がおおい。3) 他方で地方の若者は就労機会がすくない。4) 2015年以後のブラジル経済の不況において状況は変化しつつある。 われわれは、とくに2の知見に着目し、ブラジルの就労状況や教育に再チャレンジしやすい環境があるのではないかとの仮説をもった。それはつぎの2016年度以後のプロジェクトにおいて実証をこころみる予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)