2016 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular bases of the olfactory system for nestmate discrimination and social behavior
Project/Area Number |
25291073
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
尾崎 まみこ 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00314302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐倉 緑 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60421989)
尾崎 浩一 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (90194539)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会性 / ケミカルコミュニケーション / フェロモン / 嗅覚受容 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においてはこれまでに、クロオオアリをモデルとして、社会性を維持・発展させるために不可欠な化学コミュニケ-ションを司る、複合成分フェロモン受容のセンサ―の働きを明らかにしてきた。今年度は、次世代シークエンサーを用いて獲得した、本種の嗅覚受容体遺伝子にまつわる比較進化学的分析を行った。その結果、クロオオアリの敵・味方識別センサ内で発現することが示唆される121個の嗅覚受容体嗅覚受容体群は、特に新社会性アリ類で爆発的に進化多様化してきた遺伝子群であることが明らかになった。近縁種ゲノムとのシンテニー解析を行った結果、当該センサ内で働く受容体遺伝子群は遺伝子重複を繰り返すことによってアリ類で特異的に多様化してきたことが示唆された。 これらの遺伝子は、当該センサ内に搭載された100個余りの受容神経にそれぞれ発現するものと推定されるが、特異的抗体を用いた局在の確認は、非特異的受容体、Orco以外は検出限界に達せず明らかにできなかった。しかし、同様な組織形態学的な研究から、当該センサ―内のの神経間には構造的機能的連絡があることが示唆され、その連絡を支えるギャップジャンクションの構成分子たるイネキシンの局在が同センサ内に認められた。 さらに、いくつかの代表的な受容体遺伝子について、アフリカツメガエルの卵母細胞に発現させその機能を電気生理学的に確認する方法でリガンド探索を進め、その受容体遺伝子の応答特性を調べることもできた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)