2015 Fiscal Year Annual Research Report
視細胞-双極細胞/水平細胞シナプスの形成を制御する分子メカニズムの解明
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25293070
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大森 義裕 大阪大学, たんぱく質研究所, 准教授 (90469651)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 網膜 / 視細胞 / 双極細胞 / 水平細胞 / リボンシナプス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では視細胞-双極細胞間のシナプス形成因子の機能解析を行ってきた。H27年度はこれまでに作成したノックアウトマウスの機能解析を継続した。フォールマウント免疫染色法により、網膜錐体視細胞のシナプスの構造がノックアウトマウスにおいて明らかに異常をきたしていることを見出した。このシナプスの形態異常が見られた場所は、候補膜蛋白のシナプスの局在した場所と一致している。また、電子顕微鏡解析によりこのノックアウトマウスの網膜において視細胞シナプスの形態に異常が観察された。これらのことから、この膜蛋白質はシナプス形成に重要な役割を果たすことが明らかとなった。一方で、この膜蛋白質と相互作用する蛋白質のスクリーニングを進めてきた。酵母ツーハイブリッドシステムを用いてこの膜蛋白質のC末部分をベイトとしてマウス網膜ライブラリのスクリーニングを行った。このスクリーニングの結果、複数の陽性コロニーが得られたが、これらの中には3つのPDZ結合蛋白質が含まれていた。この膜蛋白質はPDZ結合ドメインを持つので、相互作用する相手の蛋白質としてはPDZドメインを持つことが予想される。このうち一つのPDZ結合蛋白質に焦点を当て研究を進めることとした。このPDZ結合蛋白質に対する抗体を作製し網膜における局在を観察したところ、この蛋白質は網膜視細胞のシナプスに局在することを見出した。ノックアウトマウスにおける局在解析を行ったところ、PDZ結合蛋白質のシナプスにおける局在が消失したことから、このPDZ結合蛋白質がこの膜蛋白質とシナプスにおいて機能的に相互作用していることが示された。これまでの研究成果をまとめて論文発表を行う準備を進めている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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