2015 Fiscal Year Annual Research Report
Archaeological Study of ancient walled towns of Bohai era in Primorye region
Project/Area Number |
25300039
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
清水 信行 青山学院大学, 文学部, 教授 (00178980)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 国際研究者交流 / 沿海州 / 渤海土城 / クラスキノ古城 / 門跡 / 鍵・錠前 / 発掘調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、クラスキノ古城の発掘調査を通して得られた知見を基に、『日本道』の出発点と考えられるクラスキノ古城の歴史的意義を明らかにすることである。平成27年度のクラスキノ古城東門の調査で、門扉の軸受け金具と考えられる鉄製品が出土した。これまで、沿海州の古代・中世の遺跡からは多くの門跡、錠前・鍵が出土し、報告されている。28年度は27年度に天候不良のため、調査が思うように進まず、研究成果も中途半端になってしまった。そのため、多額の科研費が残り、繰り越し手続きをして研究を続行することにした。28年度は27年度に行おうとしていた研究成果のまとめと報告書の作成を行った。研究成果のまとめを行うために、研究協力者であるロシア科学アカデミー極東研究所の研究主任E.I.ゲルマン、研究員E.V.アスタシェンコワ両氏を招き、2017年3月18日に青山学院大学第16会議室において『渤海を掘る11―ロシア沿海地方古代・中世城跡の門構造と鍵・錠前―』と題して公開講演会を行った。これに合わせて『平成25年度~27年度科学研究費補助金 基盤研究(B)研究成果報告書』を刊行した。同書にはE.I.ゲルマン「渤海・女真城郭城門の研究」、E.V.アスタシェンコワ「沿海地方中世遺跡出土の錠前と鍵」、N.G.アルチェミエヴァ他著、清水信行訳「ノヴォニェジンスキー古城―鎮安軍隊駐屯地跡」、2015年度ロシアクラスキノ土城発掘調査概要報告」が掲載されている。本報告書のE.I.ゲルマン、E.V.アスタシェンコワ両氏の論考は、これまで検出されている沿海州の古代・中世城跡の門跡、鍵・錠前を集成し、その形態的な特徴を論じたものであり、今後のこの地域の城跡研究にとって大変貴重な資料を提供したものと考える。この成果報告書の刊行をもって本研究のまとめとしたが、クラスキノ古城の調査・研究は今後も継続すべきであると考えている。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)