2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25301027
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
絵所 秀紀 法政大学, 経済学部, 教授 (10061243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
胥 鵬 法政大学, 比較経済研究所, 教授 (60247111)
田村 晶子 法政大学, 比較経済研究所, 教授 (30287841)
武智 一貴 法政大学, 経済学部, 准教授 (80386341)
近藤 章夫 法政大学, 経済学部, 教授 (60425725)
渡邉 真理子 学習院大学, 経済学部, 教授 (10466063)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 日本:中国:インド / アセアン / 国際競争 / 国際協力 / 集積 / インフラ |
Outline of Annual Research Achievements |
絵所はグローバル・ヴァリューチェーン(GVC)アプローチを用いて、アセアン、インド、およびバングラデシュのテキスタイル&アパレル産業を分析した。テキルタイル&アパレル産業はバイヤードリブンGVCの代表として描き出されてきたが、1950-60年代の日本、そして現在ではインドがプロデューサードリブン型を代表していることが明らかになった。胥は企業価値を高めるリスキーな投資等の経営意思決定が行われる外資系企業の企業文化が日本企業の成長戦略の触媒になるという点から、対内直接投資を促進する政策が望ましい。今後、TPPの妥結やアセアンの経済統合を契機に直接投資の受け入れ国として日本の魅力を高めるために、中国、アセアンとインドとの競争が予想される。近藤は、都市集積および産業集積の観点から、アジアと日本、日本とアジアの関係を経済地理のアプローチから多角的に考察し、都市経済および地域経済の新たな潮流を主に産業立地とその政策について洞察したアンソロジーである。武智は、従量型コストにより引き起こされる市場の歪みが大きい可能性の下では、インフラ整備などによる厚生改善効果がこれまで考えられていたよりも大きい事が示唆される。この研究は中国、アセアンとインドのインフラ整備に示唆を富むものである。渡邉は、中国の産業別の市場データをもとに、電子電器産業における国有企業、外資、民営企業の競争による市場の質、さらに省エネ基準の政策の効果、豚肉市場の市場構造の転換の効果と市場の質について分析をした。田村は、企業の投資戦略に整合的なマネージメントを行うことで業績が向上することを実証分析により示した論文をアメリカ会計学会で報告し投資に対する経済的評価技法の影響を検討した論文を経済志林に掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「9.研究の概要」に記載した通り、中国、アセアン、インドと日本の競争と協力に関する分析を進め、順調に研究成果を公表できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、本研究の最終年度にあたるため、今までの中国、アセアン、インドと日本の競争と協力に関する分析の蓄積を生かして、アジアの競争と協調について包括的に検討し、今後の展望を探ることとする。従来通り、海外現地調査と実証分析と同時に、定期的に研究会を開催し、秋ごろに中国、アセアンとインドの研究者を招聘して国際コンファレンスを開催する予定である。
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Causes of Carryover |
精算が済んでいなかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
大部分はすでに精算済み
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Research Products
(13 results)