2014 Fiscal Year Annual Research Report
離婚・別居後の面会交流と子どもの最善の利益についての国際比較研究
Project/Area Number |
25301044
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
高橋 睦子 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50320437)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 面会交流 / 子の最善の利益 / 国際比較研究 / 家族法制 / 高葛藤事案への対応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、離婚・別居後の親子関係のあり方について「面会交流」に焦点を当て子どもの最善の利益から国内外の課題を考察することを主要な目的としている。本年度は、初年度に着手した理論研究(文献研究)を継続するとともに、諸外国における面会交流に関する現地調査を、二つの研究班によってオーストラリアとフィンランドにおいて実施した。オーストラリアについては、8月に海外共同研究者L.Young博士の協力を得つつ、マードック大学を中心に西部オーストラリアの司法実務家(裁判官、判事、弁護士等)や民間のアドボカシー組織における現地調査から、近年のオーストラリア家族法の一部改正の面会交流への影響に関する最新の研究情報を収集した。また、フィンランドについては、8月に海外共同研究者K.Puura博士(児童精神科医)らを通じてタンペレ市とユヴァスキュラ市での面会交流の現状と課題についての研究知見を収集し、11月にはヘルシンキ市およびトゥルク市で面会交流の実施に関する子どもの養育・発達支援システムについての現地調査を実施した。研究交流として、9月に岡山でN.Stanley氏(セントラル・ランカシャー大学教授)から英国での子ども虐待予防の最前線の取組みについての研究知見を得た。研究成果の発表では、7月には、(1)国際社会学会世界大会(横浜)において、高橋、Mervio(連携研究者)、Radford(海外共同研究者)が、(2)東アジア社会政策国際会議(ハワイ大学)において高橋がそれぞれ研究発表を行い、さらに、10月には高橋が国際会議「Investing in Children」(ポーランド・ウッチ大学)において研究発表した。11月以降は最終年度の集大成に向けて、研究成果を出版物にまとめるための準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学際的かつ国際的な研究プロジェクトとして, 海外現地調査および国際会議等での研究成果の発表を実施し, ほぼ計画通りに進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度では、国内外の研究協力を推進し研究成果を出版物として日本国内に還元できるように努める。
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Research Products
(20 results)
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[Book] 朱鷺書房2014
Author(s)
長谷川京子・可児康則・佐藤巧行
Total Pages
239頁
Publisher
弁護士が説くDV解決マニュアル・改訂版
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