2015 Fiscal Year Annual Research Report
IBL方式を用いた看護アセスメント能力向上教育プログラムの開発
Project/Area Number |
25330423
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
西薗 貞子 大阪医科大学, 看護学部, 講師 (50458014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 千春 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (70324689)
大西 弘高 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90401314)
溝上 慎一 京都大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00283656)
林 優子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (50284120)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 課題発見課題解決 / IBL / 看護アセスメント能力 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
社会情勢が変化する中で,社会の要請に応えられる資質の高い専門職として役割を果たすことが出来る人材育成を目指し,IBL(Inquiry Based Learning)学習法を用いた思考と実践をつなぐアセスメント能力向上教育プログラムの開発することを目的とした。 国内外の継続教育の現状,学習者教育に必要な教育プログラムのデザインと教授法のあり方などに関する情報収集を行い,教育資源として,教材 (IBL事例)の作成をおこなった。 事例話題のバリエーション拡大を図り,学習者の教育目標と連動して活用できるよう教材開発を進展させ,1人の患者の病気と治療の物語を時系列で捉えたシナリオ「実践的アセスメント能力向上のための教材」の開発を行った。IBL学習methodを活用した教材開発と連動し,実践的アセスメント能力向上のためのIBL教育プログラムの概念モデルを作成した。IBL学習methodを活用した実践的アセスメント能力向上のための教育支援プログラムは,「実践的アセスメント能力向上のための教材」を使った演習実施によって,妥当性・有効性を評価し,作成したIBL教育プログラムの概念モデルを,IBL学習支援システムとして開発した。特に学部教育を中心に,教材開発とIBL教育プログラムの導入拡大に取り組み,これによって,IBLが ①少ない情報から問題を発見し,仮説を設定する力,②仮説を検証する力を養う効果があることを再確認すると共に,看護基盤能力(情報の分析力)育成に繋がる教育プログラムとして,カリキュラム改革にも繋がる可能性を確認した。 現在は,医療機関での実施を拡大し,病院と連携をとりながら多面評価で能力レベルを計測し有用性検証を行っている。 多面的評価方法については,研究者間で討議を重ねているが,思考力と行動力を同時に統合的に検証でききる評価尺度の開発は継続テーマとして,次の研究に繋いでいる。
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Research Products
(5 results)