2014 Fiscal Year Research-status Report
労働者の蓄積疲労改善に資する食生活・生活習慣プログラム作成に関する研究
Project/Area Number |
25350145
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
高宮 朋子 東京医科大学, 医学部, 講師 (40366133)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 由美子 東京医科大学, 医学部, 講師 (00074724)
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 教授 (00349466)
石橋 弘子 東京医科大学, 医学部, 助手 (80532697)
下光 輝一 東京医科大学, その他部局等, 名誉教授 (90206243)
小田切 優子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90276907)
北林 蒔子 杏林大学, 保健学部, 准教授 (90597684)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 疲労 / 栄養 / 生活習慣 / 尿中8OHdG / 酸化ストレス / 健康 / 労働者 / 健診 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、労働者を対象に、食生活を始めとした生活習慣と疲労状況について調査・検討することにより、労働者のための食生活を中心とした生活習慣に関する疲労改善プログラムを作成することである。対象者全員に質問票調査を実施し、対象のうち一部のボランティアに対し、体内の酸化的DNA損傷の代謝産物で尿中に排泄される8-Hydroxy-2`-deoxyguanosine(8-OHdG)を酸化ストレスの指標として測定し、疲労の生理的な評価・検討を加えた。平成26年度は、初年度に得られたデータベースの集計、以下の解析を実施した。尿中8-OHdGのデータと他の変数との関連の検討を行った。尿中の8-OH-dG/Crと年齢、BMI、運動習慣、飲酒、喫煙、残業時間、睡眠時間との間の相関を検討した結果、有意な相関を認めず、1年間でひいた風邪の回数とのみ有意な相関を認めた(r=.228, P=0.029, N=92)。さらに、エネルギー、たんぱく質、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質、脂質、動物性脂質、植物性脂質、炭水化物、灰分、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、レチノール、βカロテン当量、レチノール当量、ビタミンD、αトコフェロール、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビタミンC、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、コレステロール、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、総食物繊維、食塩相当量、ショ糖、等栄養素、食品成分と8-OH-dG/Crの相関を検討した結果、ショ糖(r=.219, P=0.032, N=96)と有意な正の相関、多価不飽和脂肪酸及びn3系脂肪酸の摂取量と有意な負の相関を認めた(多価不飽和脂肪酸:r=. -.205, P=0.045, N=96)、(n3系脂肪酸:r= -.214, P=0.037, N=96)。解析結果及び文献探索により、疲労改善プログラムの作成を現在進めているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ入手後、解析を実施している。すべての基本集計は終了し、現在さらなる解析を進めているところであり、プログラム作成終了には至らなかったが、現在、プログラム作成のための文献収集も着々と進んでいるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度はプログラムを完成させ、配布媒体として作成する予定である。
|
Causes of Carryover |
プログラムの配布媒体の作成が平成26年度に終了しなかったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に、プログラムの配布媒体の作成を行う。
|
Research Products
(1 results)