2014 Fiscal Year Research-status Report
“想定外”を科学する!-地震や自然災害に題材を求めて-
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25350200
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
岡本 義雄 大阪教育大学, 教育学部, その他 (80291201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 明彦 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (70134252)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 教材用地震計 / 地震波形教材 / 地震発生モデル / 簡易地震計 / バネブロックモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き,近畿地方の各気象台から収集した波形記録を基に中学生高校生向けの教材集のための記録選びを行った.これは波形記録集として第1集がほぼ完成して,授業などで評価を実施中である.これとは別に,教材用の簡易地震計として,ホームセンターで入手可能な材料で作る地震計を開発済みで,その成果は昨年度に引き続き秋に国際学会(GeoSciEd7,ハイデラバード)で発表を行ったほか,日本地震学会の広報紙に平成27年度に連載予定である.またこの地震計を用いた地震観測を共同研究者の手により宇都宮大学内において継続中であり,多数の地震波形を収集中である.この地震計のさらなる改良については最終年度に持ち越される.さらにこの地震計の比較較正を行うためと,教材用としてやや本格的な地震計の開発製作に着手しており,すでに上下動地震計2台,水平動地震計2台を開発製作し,上記簡易地震計との比較観測を行っている.その一般的な製作手順をまとめつつある.またより教材として適した波形を収集できるよう地震計の運用ソフトウエア(Processing言語)および積分アンプの回路定数の試行錯誤,並びに波形切り出し解析ソフトの開発を継続中である.これとは別に地震の統計的性質(とくにG-R則)理解のための断層スリップを見せるアナログモデルとして,鉄厚板を加工したブロックとカラーゴムを組み合わせた教材用1次元および2次元モデル(B-Kモデル,1967を参考)を製作し,各種教員研修や授業での使用,教材としての評価を解析中である.また昨年度開発の気象台地震波形実習教材,M(マグニチュード)推定用ノモグラムについては,雑誌「地学教育」に投稿する原稿を現在作成中である.学会参加等では,2014年9月に国際地学教育学会(インド)で,上記研究発表のほか,デカン高原への地質巡検に参加し,地球規模の火山噴火のフィールドをこの目で確かめた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収集した地震波形教材はすでに開発され,授業に使用して評価する段階である.教材用地震計については,簡易型のものがすでに実用観測中で波形収集を開始している.比較観測用のやや本格的な地震計はプロトタイプをすでに4台製作ずみであり,試験観測に入っている.そのほか,地震の複雑さや統計的性質を生徒が体験できるアナログ教材を現在製作済みですでに授業その他で用いた評価の段階に入っている.その他にも関連教材を現在開発中である.
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Strategy for Future Research Activity |
現在の研究方針を継続し,既開発の教材については,その解析や改良を更に検討する.また研究最後の年に入るため,教材としての活用を行い,評価をはかっていきたい.同時に研究のまとめの報告書や学会雑誌等への投稿もはかっていく予定にしている.さらにこれら開発教材の一般普及への手法を探りたい.
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Causes of Carryover |
消耗品の経費が若干余っています.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品などの経費として使用する予定である.
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Remarks |
随時内容は改訂予定です.
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Research Products
(9 results)