2015 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ中世後期の剣士団体「マルクス兄弟団」に関する研究
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25350764
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
楠戸 一彦 広島大学, 総合科学研究科, 名誉教授 (00108268)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | スポーツ史 / ドイツ / 中世 / 剣術師範 / 剣士団体 / 剣術技法 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる平成27年度は,研究の取りまとめを念頭におきながら,マルクス兄弟団と剣術技法に関する和欧文の先行研究の内容分析と整理を行い,剣術文書の翻刻と内容分析を継続すると同時に,剣術技法に関する内容分析を行った。さらに、3年間の研究成果を取りまとめて,「ドイツ中世後期の剣士団体『マルクス兄弟団』に関する研究」と題する『研究成果報告書』(平成28年3月)を作成した。 マルクス兄弟団に関する和欧文の先行研究の内容分析と整理については,その成果を後述の「ヨーロッパスポーツ史学会」において発表した。剣術文書の翻刻と内容分析に関しては,J.リーヒテナウエルとH.タールホファーの剣術書の翻刻を行い,剣術技法の詳細な内容分析を上述の『研究成果報告書』においてまとめた。マルクス兄弟団の史料の翻刻と内容分析に関しては,後述「ヨーロッパスポーツ史学会」においてその成果を発表すると同時に,上述の『研究成果報告書』においても詳細な分析内容を報告した。 マルクス兄弟団に関する研究の取りまとめの一環として,2015年10月22日~24日にイタリアのフィレンツエで開催された「第19回ヨーロッパスポーツ史学会」において,「The Purpose of the Activities in the "Marxbrüderschaft" in the German Later Middle Ages: Based on the Analyses of the Rules in 1491, 1536, and 1566」というテーマで研究発表を行った。 平成28年3月に刊行した『研究成果報告書』は3年間の研究成果を取りまとめたものであり,「マルクス兄弟団に関するK.ヴァスマンスドルフの研究と関連史料」「マルクス兄弟団に関する史料」「ドイツ中世後期の剣術技法」の3つの章から構成されている。
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Research Products
(1 results)