2014 Fiscal Year Research-status Report
建築気候を考慮した学校環境の安全性に関する基礎的研究
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25350946
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| Research Institution | Tokyo City University |
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Principal Investigator |
岩下 剛 東京都市大学, 工学部, 教授 (90253905)
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2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 学校環境 / 安全性 / 健康性 / 学校事故 / 空気環境 / 温熱環境 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
1. 東京都の公立小学校の校庭芝生化率の調査を行った。2005～2009年の期間に，東京都区部・市部の公立小学校の校庭芝生化率は上昇し4.1倍となった。一方，東京都区部・市部小学校の校庭における事故率は26％減少した。2005年の事故率と2009年の事故率を事故発生時間帯の観点で比較すると，体育授業中，体育クラブ活動中，運動会等の体育的行事中，文化的行事中の校庭事故率が，体育館における事故率比に比べ減少度が大きかった。校庭芝生化は，これらの時間帯における事故の発生抑制に効果があると推測される。
2. 事故データ及び気象データをマッチングさせ, 公立小中学校教室における冷房普及率の高い東京都区部，及び冷房普及率の低い東京都市部の小中学校における事故と発生時の外気温との関係を調査し，季節ごとの事故率の変化について考察した。夏期，中間期において区部中学校教室・区部小学校教室における事故率の2005～2007年の経年減少が市部中学校教室・市部小学校教室に比べ著しかった。一方，冬期は区部・市部の小中学校教室で明確な経年増減は見られなかった。東京区部小学校教室において夏期の「総合学習」，「図工」，「学級活動」の時間帯における経年減少が著しかった。
3. 東京都のある区における空気検査報告データを収集し、分析を行った。
4. 東京都の幼稚園~中学校の雨天時の校舎内事故に関する考察を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
学校空気検査データの収集を、複数の地域で行うことができ、その結果の考察を行うことができた。大規模な母数からなる学校環境データの収集は、平成２７年からを想定していたが、一部前倒しで実施できた。
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| Strategy for Future Research Activity |
屋外気候データ、室内環境データ、事故発生データ（もしくは疾病データ）との３つの要素を関連付け、安全性・健康性向上の対策を検討する。
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| Causes of Carryover |
購入物品の価格が想定していた額と若干ずれ、24円の残が生じた。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の消耗品の購入費に加えることとする。
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