2015 Fiscal Year Annual Research Report
記述に根ざした技術の現象学的研究:技術の記述的探求と批判的視点の確立
Project/Area Number |
25370032
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
金光 秀和 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50398989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
直江 清隆 東北大学, 文学研究科, 教授 (30312169)
本田 康二郎 金沢医科大学, 教養部, 講師 (40410302)
寺本 剛 中央大学, 理工学部, 助教 (00707309)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 技術哲学 / 現象学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、理論的考察を練り上げて、最終的な成果を発表した。具体的には、(1)6月に開催された技術哲学会(Society for Philosophy and Technology)2015年度研究大会(中国・東北大学)にて、金光、直江、本田、研究協力者の鈴木がそれまでの研究成果を発表した。これによって、本研究による理論的成果および記述的探求の成果の一部を世界に発信することができた。 また、(2)技術哲学の教育のあり方について、9月にメンバーで研究会を開催してその内容を検討した。当初はシラバスを作成する研究計画であったが、教育内容、教育手法、評価方法など検討するべき項目が多岐にわたり、現状どのような教育がなされているかを把握するだけで相当時間がかかることが明らかになった。そのため、シラバスの作成は次期科研費の研究課題とすること、およびこれまでの成果を活用しながらまず一般的な技術論の教科書の作成を目指すこととした。 最後に、本研究の総括として、(3)2016年2月に金沢および東京で第2回日蘭技術哲学ワークショップを開催した。このワークショップには、技術哲学会(Society for Philosophy and Technology)前会長のPeter-Paul Verbeek氏をはじめ、技術哲学の最前線であるオランダで学ぶ若手研究者を招聘して、最新の技術哲学の問いについて議論すると同時に、本研究の成果について総括を行った。そこでは、日本からも技術哲学の議論を進展させることの意義、および国際的なネットワークで議論を継続することの重要性が確認された。
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Research Products
(15 results)