2014 Fiscal Year Research-status Report
ネルヴァルの文学作品生成過程において視覚芸術が果たした役割
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25370391
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Research Institution | Chikushi Jogakuen University |
Principal Investigator |
間瀬 玲子 筑紫女学園大学, 文学部, 教授 (30219357)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ネルヴァル / 視覚芸術 / オペラ / 演劇 / スクリーブ |
Outline of Annual Research Achievements |
1.ネルヴァルのプレイヤッド版第3巻と『ネルヴァル辞典』などを参考にして、ネルヴァルが執筆した劇評の初出記事が収録された雑誌、新聞の所在を再度確認した。平成26年度は『絵入り有益予言年鑑』『絵画雑誌』『シルフィッド』誌の所在を確認し、ダウンロードして保存した。またネルヴァルにとって主要雑誌と主要紙である『アルチスト』誌と『プレス』紙を精査した。ネルヴァルが創刊した『演劇界』誌の再検討も行った。 2.ネルヴァルが執筆した各記事の分析作業を続行し、言及されている演劇、オペラ、バレエの台本の電子テキストを可能な限り入手した。 3.ネルヴァルが台本作家スクリーブの作品から受けた影響について考察を深めた。スクリーブの膨大な作品の中で、作曲家マイヤベーアとアレヴィに絞って調査を行い、その結果を本務校の紀要に発表した。 4.ネルヴァルが劇評で言及した劇場の中で、パレ・ロワイヤル地区、ボンヌ・ヌヴェル通り周辺、リュクサンブール地区を中心に、12か所の劇場、劇場跡の現地調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ネルヴァルが執筆した劇評の初出記事が掲載されている雑誌の電子テキストを入手することができたから。また劇評の中で言及されている演劇、オペラ、バレエの台本の電子テキストを入手することができたから。
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Strategy for Future Research Activity |
1.ネルヴァルが執筆した劇評の初出記事が掲載されている雑誌、新聞の電子テキストの所在の確認作業を継続する。 2.ネルヴァルが執筆した劇評の中で言及されている演劇、オペラ、バレエの台本の分析作業を続行する。また入手できなかった台本の再調査をして入手する予定である。 3.19世紀前半には頻繁に上演された演劇、オペラ、バレエの調査を中心に行う。特にバレエ『悪魔の恋』からネルヴァルが受けた影響を考察する。
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Research Products
(1 results)