2015 Fiscal Year Annual Research Report
ダイクシス,アナファーに基づくテクストの構成原理についての機能類型論的研究
Project/Area Number |
25370463
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田中 愼 千葉大学, 普遍教育センター, 教授 (50236593)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 言語学 / ドイツ語 / テクスト言語学 / ダイクシス / 国際共同研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度にあたる27年度は,当初予定どおり,テクスト構造と文構造に共通する原理としてのダイクシス,アナファーについての言語横断的研究の成果を各種国際,国内研究集会にて発表(一部国際共同発表)を行い,その成果を内外に公開し,さらなる国際共同研究へと繋げることを行った。 27年度の研究発表の中心となったのは,本補助金に一部助成された国際共同研究として27年8月に行った,ミュンヘン大学における国際ドイツ語言語学サマーコースおよびそれに引き続き開催されたワークショップであった。これらの研究集会では,同大学ライス教授,アブラハム教授をはじめ,ツェーマン博士,スラチャイ博士,クリタ博士らとともにダイクシスを中心とした講演を行い,議論を行った。またこの講演は,若手育成のサマーコースとして行われたものであるが,ここには,ドイツ,日本を中心とした各国の若手研究者が参加し,活発な議論を行った。この場で,研究代表者は,本計画研究の成果としての研究発表を三回にわたって行った。これに引き続いて行われたワークショップでも,関連するテーマでの研究発表を行った。これらの研究集会の成果は,ドイツの言語学関連の出版社として名高いBuske社から論集を公刊するべく,現在準備を行っている。研究代表者は,この論集でも編集主幹として前書きおよび本論の論文一本を執筆した。 国内では,27年10月に鹿児島大学で行われた日本独文学会研究発表会において,本計画研究関連の研究発表を行った。 また,本計画研究を締めくくるものとして,28年2月にミュンヘン大学で行われた国際シンポジウムにおいて招待講演を行った。本講演についても,現在論集の編纂が行われており,28年度中に公刊される見込みである。
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