2018 Fiscal Year Annual Research Report
Grammar structure of L1 language and theri influence and delay of L2 Englsish learning
Project/Area Number |
25370568
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
毛利 史生 福岡大学, 人文学部, 教授 (40341490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Robert Cvitkovic 東海大学, 国際教育センター, 講師 (00412627)
鄭 磊 福岡大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40614475)
HOWE Stephen・Mark 福岡大学, 人文学部, 准教授 (90461491)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 比較級構文 / 定性 / 複数性 / 畳語名詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の実績として、カナダのHalifax大学で開催された42nd Annual Meeting of the Atlantic Provinces Linguistic Association (APLA 42)で学会発表を行った。日本語の複数名詞である畳語名詞を扱った。複数名詞である畳語名詞は種名詞の二重語(doublet)であることを主張した。本研究の主張である、日本語名詞は「種」であることを裏付ける形となった。L2英語学習者が英語の可算性、複数性に学習困難を示す理由として、日本語の名詞が種指示であることに起因することと関連してくる。しかし、L2学習者に関する具体的言及は今後の研究で行っていく必要がある。 本研究の目的であるRepresentatational Deficit Hypothesisの仮説の検証であるが、一つは、日本人と中国人のL2英語学習者の比較級構文を対象に行った(L2 Research on Clausal Comparatives in English: Positive and Negative L1-transfer)。中国語は、日本語と異なり、節タイプの比較級構文が存在せず、中国語母語被験者は相対的にあらゆる節タイプの英語表現を否定す傾向があった。これは仮説を裏付ける結果であった。 定性に関しては、Ionin(2004)の研究を出発点とした。仮説を裏付ける前提となる機能範疇の特性(Specificity vs Definiteness)に疑問を呈した。仮説裏付けのためには慎重な前提設定が必要であることを述べた。最終年度、定冠詞の特性であるuniquenessとfamiliarityの観点からL2学習者の習熟度調査を実施したが、論文としての体裁には間に合わなかったため、今後の研究で成果を公開したい。
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Research Products
(1 results)