2013 Fiscal Year Research-status Report
図書館を基点としたESP「ヴァーチャル留学」体験型自律学習サイトの構築
Project/Area Number |
25370668
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
村尾 純子 大阪工業大学, 工学部, 講師 (40611314)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深山 晶子 大阪工業大学, 工学部, 教授 (80301646)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | Virtual Study Abroad / English / ESP / English Education / Learning Commons |
Research Abstract |
本研究では、理工系専門分野での英語の運用能力を養うための自律学習プログラムを構築し、理工系の学習者が本科授業とは別にウェブサイトに提示された学習プログラムに沿って、自律的に英語運用能力を養うシステムを構築する。学習者は図書館のラーニングコモンズに居ながら擬似留学体験(Virtual Study Abroad)ができるというものである。ターゲットとするのは、基礎言語使用者(CEFR基準のA1,A2)から自立言語使用者(B1,B2)までのレベルであり、初級者~中級者向けのプログラムを構築することとなる。 初年度の目標は、専門英語学習用教材の選定と購入およびプログラムの枠組みの整備であった。専門英語学習向け教材の選定、購入は現在のところ3分の1程度が完了しているが、次年度の多読プログラムの試験的運用が可能な程度にはそろっている。今後このプログラムを全学的に実施する場合を考えるとさらなる教材の購入が必要となるが、これはモニター学習者の様子や、見込み学習者の人数を想定しながら、より学習者に適した教材の選定と購入を行う予定である。プログラムの枠組みはほぼ全容が決定しており、次年度のウェブ上での公開・実施に向けて、ウェブデザインやリンク先の絞り込みを行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の達成目標は、専門英語用教材の選定と購入、プログラムの枠組みの整備であった。専門英語用教材に関してはまだ3分の1程度しか購入していないが、プログラムの枠組みは決定しており、また、次年度の下半期から取り掛かる予定であったインターネット教材の選定はほぼできている。教材購入が3分の1に留まった理由は、プログラムの根幹となる、学習者がウェブを通して海外の学習者と英語でのやりとりができるという目標を実現するにあたって、協力者と接見する予定が半年ずれたために、同時に行う予定であったカタログ収集と、書籍購入が遅延したためである。しかし、26年度にモニター学習者に対して行う多読プログラムの試験的運用には書籍の数は十分であると思われる。今後は26年度下半期からの試験的運用に向けて努力する。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度前半は、ウェブデザインの完成と、ウェブ上でのプログラムの提示を目標とし、デザインの完成とシステムの構築に取り組む。その後、モニター学習者を募り、初級レベルの学習をモニタリングし、その結果を分析し、プログラムの妥当性を評価する。同時に学習者の学習履歴を管理するポートフォリオや、宣伝材料を本格的運用に向けて作成する。また、必要な冊数を考慮しさらなる専門英語教材の購入を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
プログラムの最終目標である海外学習者との交流をプログラムに組み込む可能性を探して、海外の協力見込み者と接見する予定がずれ、それと同時に行う予定であった教材のカタログ収集と書籍購入が半年遅れたために、25年度中に購入が間に合わす、予定していた書籍代の支出がなかった。また学習履歴の記録用のポートフォリオノートやプログラムの運用に向けての宣伝材料の作成および通信機器や保管庫の購入は、プログラムの枠組みが決定し、本格的運用前に行った方が妥当と判断しため、26年度に回すこととなった。 26年度は、残りの専門英語学習用教材購入の支出を見込んでいる。初年度の経験から、洋書ということもあり教材選定と発注と購入に時間を要するため、26年度の下半期の後半までには書籍類の購入を終える。宣伝材料とポートフォリオノートのデザインは、上半期に行い、下半期から発注をかける予定であり、デザイン料、ポスターやチラシ、学習記録用ポートフォリオノート作成費用の支出が考えられる。学習用通信機器の購入も必要と思われるが、使用台数を見積もり、下半期に購入する。HPはデザイン作成を上半期に行い、下半期はシステムに載せて運用の準備を行うが、そのための支出も見込まれる。
|