2015 Fiscal Year Research-status Report
英文法問題における項目難易度の差を探る-ラッシュ分析とインタビューを用いて
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25370739
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
西谷 敦子 京都産業大学, 共通教育推進機構, 教授 (50367942)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英文法 / 項目別難易度 / ラッシュ分析 / 授業効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年に続き、学務で想定以上に多忙であったために研究が大幅に遅れているが、のべ7150名の大学生(1年生・2年生)に解いてもらったTOEIC形式の文法空所補充問題(21問)のデータをエクセルに入力し、ラッシュ分析にて難易度を検証しているところである。学生数に「のべ」とつけているのは、1年次に解いた問題を一年後(2年次)に再度解いた学生も含むためである。この二度解いた学生のデータでは、初見で解いた時と、二度目にあたる一年後に解いた時とでは、果たして正解率および難易度は変わるのかを比較する予定である。一度目の受験時と二度目の受験時の間には、学生は文法の授業を15週間受けており、果たして授業の効果・影響があったのかどうかも検証する。また、今回使用した21問は、以前に検証した38項目とは違って、語彙レベルをコントロールしていない問題であるため、果たして、TOEICレベルの語彙が使用されていることによって、同じ文法項目の問題であってもやはり難易度が変わるのか、ということも検証する予定である。そして、最終年度となる平成28年度は、文法問題における難易度の差を生む要因を探るために、様々なレベルの学生へアンケート・インタビューを実施し、結果をまとめるつもりである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度に引き続き、大学における学務で想定以上に多忙となり、科研費基盤研究(C)のためのエフォートを十分に確保することができなかった。また、7150名分のデータ入力に時間がかかり、予備分析を実施するまでで精一杯であった。
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Strategy for Future Research Activity |
科研費基盤研究(C)のためのエフォートを十分に確保し、さらなるデータ分析および、アンケート・インタビューといった質的研究まで実施したい。
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Causes of Carryover |
大学における学務により想定以上に多忙となったため、科研費基盤研究(C)のためのエフォートを十分に確保することができず、研究を予定通りに進めることができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
統計用ソフトウェアや図書等の購入にかかる費用に使用するつもりである。
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