2015 Fiscal Year Research-status Report
下総国一宮香取社の神宮寺・寺院関係資料に関する基礎的研究
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25370757
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
鈴木 哲雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20374746)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 香取 / 下総 / 金石文 / 香取神宮 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の研究実施計画にしたがって、次のような補足調査を実施した。 ①千葉県立中央図書館での文献調査(関連資料の複写と貴重書の部分的写真撮影)を8月と12月に実施した。②センチュリーミュージアム(9月)・国立歴史民俗博物館(9月)・東京国立博物館(2月)などで展示された懸仏や板碑などの調査を実施した。また、千葉県立中央博物館での「新指定文化財展」に展示された香取神宮近くの「吉原山王遺跡出土の墨書土器資料群」などを実検した。③香取神宮周辺の板碑などの補足調査(旧不断所跡・香取祖霊社の手水鉢・多田の光明院・分飯司堂跡)を実施するともに、香取市教育委員会生涯学習課および香取神宮において、補足的な聞取調査を実施した。④また、付随した調査として、香取神宮および神宮寺との景観比較のため、神奈川県遊行寺・神奈川県立金沢文庫・同歴史博物館などでの特別展「国宝 一遍聖絵」での調査を実施したほか、宮内庁尚蔵館の展示会「絵巻を愉しむ」において、「酒伝童子絵巻」などの調査も実施した。 こうした一連の調査にもとづいて、香取神宮の神宮寺関係資料の全体像がほぼ明らかとなり、平成28年3月には、「香取神宮の神宮寺・寺院関係資料一覧(稿)」(北海道教育大学史学会『史流』46号)を発表することができた。ただし、研究論文「香取神宮の神宮寺及び供僧についての基礎的考察」は、他の研究者との共著のため、まだ出版にいたっておらず、平成28年度にかけて、補足的な調査を続ける予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究論文「香取神宮の神宮寺及び供僧についての基礎的考察」が、他の研究者との共著のために、まだ出版にいたっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに補足的な調査を実施するとともに、研究論文の刊行をめざす。なお、共著出版の目途が平成28年度中に立たない場合には、平成28年度末締切の大学紀要に投稿することにしたい。
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Causes of Carryover |
研究成果の一部である共著の出版が遅れており、補足調査が必要なため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
香取神宮周辺での補足調査と文献調査をすすめる予定である。
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