2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25380869
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安藤 智子 筑波大学, 人間系, 教授 (90461821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩崎 尚美 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (30350573)
福丸 由佳 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (10334567)
無藤 隆 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (40111562)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 抑うつ / 養育行動 / 応答性 / 親子の関係性 / 縦断研究 / 自己制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠中からの縦断研究協力者のうち、22組の協力を得て実施した、母子、父子、父母子の観察研究の分析を行った。まず評定に用いる尺度を検討し、Parenting Interactions with Children: Checklist of Observations Linked to Outcomes(PICCOLO)を参考に、親の養育態度の項目を作成した。また、子どもの行動特徴、家族の関係性の特徴に関するチェックリストも作成し、それに沿って2名でビデオを見ながら、その逐語録にチェックリスト項目にあてはまる語りを確認した。2名でスコアをし、異なった個所は話し合いで決定した。その結果、親の関わりと子どもの遊びや感情表現、家族のコミュニケーションの質の関連が示された。また、子どもの適応を予測するためには親子関係に加えて夫婦関係を含めた家族の特徴をとらえていくことが重要であることが示唆された。子どもの行動と母親の抑うつとの関連も示された。さらに、母子、父子間の関係性と父母子の三者間の関係性は必ずしも一致せず、親子関係を二者に限定せずに家族として確認することの重要性も示唆された。これらの観察研究の分析は、学会発表に2件エントリーし、受理された。 縦断研究は6年目の調査票の配布も開始した。特に小学校入学に際しての期待や不安についての項目を加えた。 4歳までのデータ分析を夫婦のアタッチメントスタイルと子どもへの養育態度や子どもへの影響についても分析を加え、国際学会発表へのエントリーを行い認められた。
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