2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25381270
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
廣岡 秀明 北里大学, 一般教育部, 准教授 (60296522)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 物理教育 / 能動的学修教材 |
Research Abstract |
本研究では、大学・短期大学の進学率が50%を超えた現状において、十分に動機づけがなされていない学生に対して、いかに学修時間を確保させるかについて検討し、ウェブを利用したゲーム性をもった学習教材を開発することで、学修時間の増加を促そうとするものである。このゲーム性をもたせて繰り返し行動を起こさせることは、マーケティングで顧客との関係性強化に利用されているゲーミフィケーションという概念を指している。 本年度の計画では、ゲーム性の設計に先立ち、システム定義と開発環境の整備などを行うこととなっていた。開発環境の候補としては、まずサーバー環境として、OSにウインドウズを用いるか、無償のリナックスをベースに行うかの検討を行った。いくつかの検討課題をふまえて、最終的にウインドウズサーバーを土台とし、その上にアプリを開発することとした。そのうえで、実際に運用するハードとしてのサーバーの機種選定を行い、サーバー運用の実績を評価したうえでデル製のサーバー2台を購入した。これらの環境は一度決めると、変更が困難となるため十分な検討時間を確保した。 このほか、ゲーム性の設計として、まず題材となるテーマをアンケート調査し、先端の科学技術の中で、いまの学生がどのようなものに興味をもっているのか検討した。多くの学生が、もっとも身近なスマートフォンやタブレットといった情報端末に興味をもっていることがわかった。これはタッチパネルの仕組みを通して電気の学習項目に入れるなど、その他の技術項目についても検討を行った。 さらに、現在の学修時間のアンケート調査も行い、これまでなされている調査結果とほぼ似たような結果を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画では、サーバー選定および開発環境の決定を行ったのちに、プロトタイプ的なアプリケーションの開発に着手する予定であった。しかし、開発環境の決定に想定以上に時間を要し、さらにはハードのサーバー自体の納入が遅れたために、若干程度進捗状況に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
ハードとしてのサーバー環境が整い、学生向けのアンケート調査なども実施してきていることから、今後は学修教材のナンバリング整理を行い、ゲーム性の設計を行っていく。この際に、アルゴリズム策定に当たっては、協力関係のあるプログラマーなどと意見交換を行いながら、アプリケーション開発を加速度的に推進していく。また、教材内容についても、いくつかの大学へ出向き、さらに調査を行いながら推進していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
サーバー選定の計画からの遅れにより、サーバーOSの購入が次年度にずれ込んでしまったため。 すでに購入すべき物品が決定しているため、すみやかに執行する。
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Research Products
(1 results)