2015 Fiscal Year Research-status Report
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25381270
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
廣岡 秀明 北里大学, 一般教育部, 准教授 (60296522)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 物理教育 / 能動的学修教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
各種調査で指摘されている学生の学修時間の減少に歯止めをかけるため、本研究ではマーケティングにおいて顧客との関連性強化の手段に利用されている「ゲーミフィケーション」の手法を援用し、WEBによる学修教材の開発を行い、学修時間の増加とそれによる学習効果の向上を目指している。 これまで行ってきたアンケートや、ハード・ソフト両面の調査を踏まえて、当該年度ではWEBプログラムの試作を行い、実際に学生に利用してもらうことで問題点の洗い出しなどを行った。ゲーミフィケーションの応用として、WEB課題に取り組むためにも、まずはログインを促すため、ポイント制度やそれに伴う視覚的な効果を盛り込んだ画面デザインを採用した。また、ゲーム性として、毎日ログインすることで抽選を行い、「アイテム」を与えてポイントの増加やレベルアップを図れる仕組みを盛り込んだ。このほか、学生同士のコミュニケーションの場としての掲示板や、リアルタイムで変化するスコアボードなど、ゲーミフィケーションの概念を応用したものを多く組み入れた。 学生に対する試用期間として半期分を当て、その間のログイン状況の調査や課題への取り組みについて調べ、自由記述によるアンケート調査なども行った。それによると、確かにゲーム性の付与による効果が認められ、毎日課題に取り組む姿勢が強まったことがわかった。また、学習課題の解説に関していくつか要望などが出ていることから、それらの改善や画面構成などが、次年度への課題となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パイロットプログラムが完成し、半期の間とはいえ、実際に300名ほどの学生にWEBプログラムを利用してもらい、その利用状況や課題についてのアンケート調査などを行い、課題のあぶり出しなどが実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケート調査により、学生の希望する内容がいくつか具体的に判明した。これらを踏まえ、画面構成やビジュアルの改善などを行い、プログラムの全体的な見直しを図りながら、年間を通した利用を行い、その結果をまとめていく。学生の利用状況から、ほとんどの学生がスマートフォンからの利用となっており、できる限り、PC以外からの端末に対応させたものに変更を行っていく。
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Causes of Carryover |
購入した電源バックアップ装置が、想定価格を下回ったため、差額が生じたものである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越額については、バックアップ用SSDの購入にあて、すみやかに執行する。
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