2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25400207
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
嘉田 勝 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00312447)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 強制法 / 巨大基数公理 / 位相空間論 / 国際情報交換(アメリカ) |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、位相空間論・強制法・巨大基数公理にまつわる最近の研究情報を収集蓄積することを最優先に研究を行った。具体的に行った活動は次のとおりである。平成26年5月:位相空間論シンポジウム(於:京都工芸繊維大学)への出席/平成26年7月:ポール・ラーソン氏(米国・マイアミ大学)を招いてのセミナー(於:神戸大学)への出席および討論参加/平成26年10月:RIMS研究集会「集合論における無限組み合わせ論とその応用」(於:京都大学数理解析研究所)への出席/その他,いくつかの研究集会・ワークショップへの出席・討論参加/新刊および既刊の数学書の購入(Hardin et al. "The Mathematics of Coordinated Inferences", Weaver N. "Forcing for Mathematicians" ほか)。 これらの活動の結果、サイドコンディション・メソッドと呼ばれる強制法の新たな適用例や、実数の集合論の新たな方向性など、強制法と巨大基数公理にまつわる研究の動向について、理解を深めることができた。 また、それらの活動で得られた研究情報の共有および分析を目的として、連携研究者との相互訪問を行った。 研究の進捗報告および問題提起のために、平成27年1月に米子市で行われた「第2回基礎論・解析学研究集会」に出席し、研究成果発表を行った。 当初は、これらの活動で得た研究情報をもとに、独自の考察および連携研究者との集中的な討論によって、新たな研究成果を得ることを目指していた。しかし、「現在までの達成度」欄に記した理由により、独自の考察による研究推進は平成27年度以降に後送りせざるを得なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25度末から、研究代表者の家庭の事情および健康状態の著しい悪化によって、研究活動に集中することが困難になった。また、教育や大学運営の仕事を大幅に減らすことも難しかった。やむを得ず、今年度は研究集会出席や日本を訪れた国外研究者との討論など、時期を動かせない研究情報収集を優先することとしたため、独自の考察による研究の推進は図れなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者の健康状態は改善しつつあるので、体調管理に万全を期しつつ、平成26年度中に収集した最近の研究情報の検討を順次開始し、独自の考察および連携研究者との研究討議を深めて研究の推進を目指す。
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Causes of Carryover |
今年度は連携研究者との研究討議のための旅行・招聘が当初想定より少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
連携研究者とのより緊密な連絡を図るべく、旅行・招聘の頻度をできるだけ増やす。
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Research Products
(2 results)