2015 Fiscal Year Annual Research Report
サービスの視点を付与した公共施設群のアセットマネジメントに関する研究
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25420541
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
秀島 栄三 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50243069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 幸治 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30288047)
渡辺 研司 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90361930)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | BIM / アセットマネジメント / ファシリティマネジメント / CIM / サービス / 公共施設等総合管理計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,単一種の土木施設の維持管理にとどまらない,駅,道路,地下街など複数種の施設群が都市的サービスを提供している場面に焦点を当てたアセットマネジメントの方法論の構築を試みた.このためには「サービス」の視点からの評価の枠組み,「可視化」技術の向上などが不可欠であり,具体的には事例地区を対象として諸施設による空間構成やサービス水準などを可視化するBIM(Building Information Model)を活用し,施設群が有する防災機能,アメニティ機能などを評価しながら諸施設の保全・改良を行う仕組みを構築,提案した. 具体的には(1)名古屋駅地区の水防災サービスを対象として近年普及が進んでいるBIMを活用した公共施設群管理システムの構築・改良を行った.また,(2)公共施設群管理の実施例に対し,業務プロセスマネジメントの視点から業務効率化を図るための方法を提案した.これには建築学,危機管理,心理学の研究者,自治体技術職員らの協力を得た.一方,(3)総務省が平成26~28年度にかけて全国の自治体に対し,公共施設等総合管理計画の策定を要請した.多くの策定事例への関与を通じて,点検とデータベースのあり方,複数種施設にわたる調整事案の解決法,公会計の見直しに向けた施設管理方法の改変などについて諸々の知見を導いた. これらの研究の成果は学会発表・論文投稿によって公表,また平成27年度には土木計画学研究発表会にて「公共施設等総合管理計画」と題するセッションを企画し,建設コンサルタント,研究者らの参加を得て概念整理を進めた.
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Research Products
(3 results)