2016 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of Urban Villages' Characteristics for Sustainable Living Environment in Guangzhou City, China
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25420624
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
三橋 伸夫 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 教授 (50229746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 栄治 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (40453964)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 城中村 / 中国 / 広州市 / 集落固有性 / 居住環境整備 / 産業振興 |
Outline of Annual Research Achievements |
城中村は農村集落の歴史的,社会経済的な固有の特性を中国の急激な経済成長の過程で喪失してきた。宅地あるいは商工業用地,道路等に転用されて農地は徐々に失われ,旺盛な都市開発圧力と出稼ぎ労働者がもたらす住宅需要を背景に,不動産投資に活路を見出さざるを得なかった。 そこで農村集落のもつ固有性を活かした振興の可能性を探るべく,城中村の原型ともいえる近郊農村集落も対象に含め,集落振興方策と都市化への対処の状況把握を試みた。調査対象は,2009年度に広州市政府により城中村として環境整備指定を受けた黄辺村,鴉崗村,小洲村および黄埔村の4村,また,大都市外縁部に位置する京塘村,蓮塘村, 大れい村および華れい村の4村を選定した。 城中村および近郊農村の諸特性を、①農業、②歴史的環境を活かした観光、③グリーンツーリズム対応、の3つの産業振興の側面で検討する。まず、農業では、果樹や穀類などにおいて品質のよい特産品的な品目をもつ村が複数あるが、都市化の圧力による農地転用、複数の村による協同生産活動の非組織化、ならびに道路や農道、集出荷・加工施設等の生産インフラの未整備により振興が図れていない。歴史的環境を活かした観光では、黄埔村において市の助成事業があり成功しているが、他は資金不足や合意未形成で整備事業化に着手できていない。グリーンツーリズム対応では、広州市をとりまく社会経済状況が熟しておらず、部分的には民間の取り組みはあるものの、インフラ未整備により展開が図れていない。 近郊農村がその歴史文化的,産業的な特性を生かした経済的振興と居住環境整備を両立させることには多くの障がいがあることが明らかとなった。不安定な外部経済への依存は持続的な集落経営に結びつかず,村(村民委員会)による将来計画の策定が望まれる。広州市は近郊農村の農業・観光産業育成に向けた技術的支援と資金提供を行うべきことを提言する。
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Research Products
(1 results)