2015 Fiscal Year Annual Research Report
外部場を利用した組織・構造制御無機材料の新機能発現と機構解明
Project/Area Number |
25420709
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
中野 裕美 豊橋技術科学大学, 研究基盤センター, 教授 (00319500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 達 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 先端材料プロセスユニット, 主席研究員 (50267407)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 構造・組成制御 / 粒子配向 / ミリ波 / 高磁場 / TEM |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外部場を効率的に利用することにより、原子レベルで構造・組織を制御した無機材料を創製し、新たな機能発現およびそれらの機能向上をめざす研究である。外部場としてはミリ波と高磁場を用い、ミリ波照射によるグリーンプロセッシング、高磁場中での粒子配向プロセッシングを活用する。得られた材料は、より機能向上のために、原子レベルでの組織・構造解析、XRD-リートベルト解析による構造解析、実験データを基にした第一原理計算等によるシミュレーション等により、正確に発現機構を解明し、得られた新知見は材料設計にフィードバックし、論文等で広く公表し、3年間の科研費成果は、冊子体にし、関係者に配布、さらにはHPからもダウンロードできるように整備した。 1.Nb, Ta, Sb系すべての3元系~4元系固溶体において超構造形成の組成領域を確認し、学術論文を発表した。 2.高磁場で粒子配向のための条件を検討し、より配向度の高いバルク体を創製。異方性材料創成を行い、国内外の会議で招待講演を行うなど広く成果を公表した。また2016年6月には、Thermec2016の国際会議において、ユニークな異方性が発現した成果を報告する予定。 3.蛍光体の母体材料として適した組成領域を明らかにし、新規蛍光体材料の創製(種々の賦活剤の検討)をした結果、数報の学術論文を発表し、学会招待講演、企業向け依頼講演など、企業からの注目度も高く、イノベーションジャパン2015では250社の企業来場があり、2016年1月11日には日刊工業新聞に、開発新材料の記事が掲載された。 4.精密な構造解析から蛍光体の結晶構造と発光特性の関係性を明らかにし、次年度につながるシードも得ることができた。
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