2015 Fiscal Year Annual Research Report
Phox2b-EYFP及び光感受性イオンチャネル導入ラットを用いた呼吸中枢の解析
Project/Area Number |
25430012
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鬼丸 洋 昭和大学, 医学部, 客員教授 (30177258)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Phox2b / EYFP / 呼吸リズム / トランスジェニックラット / カルシウムイメージング / オプトジェネティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
転写因子Phox2b遺伝子は,CO2感受性を持つ腹側延髄呼吸性ニューロン(pFRG)に特異的に発現する.本研究の目的は,Phox2b遺伝子の発現制御領域下に蛍光タンパク質(EYFP)を発現させたトランスジェニック (Tg) ラットおよび,光感受性イオンチャネルを発現させたTgラットを用いて,延髄呼吸中枢の神経回路の動作特性を明らかにすることにある.現在,昭和大学実験動物センターにおいて,Phox2b_EYFP-2A_CreERT2 RecBAC Tgラット(Phox2b-EYFP-Cre),Phox2b_tTA-2A-Cre RecBAC Tgラット(Phox2b-tTA-Cre),CAG-loxP-Stop-loxP-Arch/Rosa BAC Tgラット(LoxP Arch),CAG-loxP-Stop-loxP-ChRGR BAC Tgラット(ChR2)などのトランスジェニックラットを維持管理している.平成27年度は,Phox2b-EYFP-Creラットを用いて,カルシウムイメージング(カルシウム感受性色素としてRhod-4をロードした)による,pFRGのPhox2b-EYFPニューロンのバースト形成機構の解析を進め,バースト形成のEYFP陽性細胞がPre-Iニューロンであることを確認した.さらに,Phox2b-tTA-Cre Tg ラットとLoxP Arch Tgラットを掛け合わせて生まれてくる新生児ラットで光感受性チャネル(Arch)を発現したものから摘出した脳幹-脊髄標本を用いて,オプトジェネティクスによる呼吸リズム形成の神経機構の解析が有効であることの確認を行った.
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