2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25440105
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田所 竜介 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (50425633)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メラノサイト / ケラチノサイト / メラニン / 細胞間輸送 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの色素輸送に関する成果のうち小胞による輸送について、原著論文による成果報告をおこなうため、小胞取り込みについて補足的に研究を進めた。また色素沈着の過程をより長時間に渡り観察できるアッセイ系を確立し、引き続き輸送量と輸送法の解析もおこなった。申請書平成27年度研究計画に従い、細胞間輸送の普遍性を理解するために、ガン細胞をトリ胚に移植してこれらのガン細胞が移動する様子の観察を試みた。ヒト繊維肉腫HT1080を移植したところ、H1080が小胞を放出する様子に加えて、膜ブレッブする様子や長い突起を伸ばすなど種々の振る舞いを見出した。転移能力の低いガン細胞などを移植したが、今のところ胚内でのほとんど移動も小胞放出などが観察されず、本来の目的である「輸送量と輸送法」を理解するに至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
成果発表に関わる実験等により進度が若干変更した。 達成度としてやりのこしがあるため(3)とした。
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Strategy for Future Research Activity |
成果発表に関わる実験等により進度が若干変更したが、新たに2名の研究協力者をえて実験効率がかなり上昇した。平成27年度の研究計画について、基本的に手法等に大きな改良は加えず、他の細胞株についての検証をおこなう。加え、In vitro解析系の使用も検討する。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅延により、次年度に計画を繰越し使用する必要がでたきた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画書H27計画に記したガン細胞の移植実験に関わる消耗品に予算を使用する。 加えて、全研究期間を総括し、メラニン輸送の輸送法と輸送量についての解析にも予算をあてる。
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Research Products
(2 results)