2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25440220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
冨田 秀一郎 独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット, 主任研究員 (30360457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠山 正統 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫成長制御研究ユニット, 主任研究員 (50281142)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 腹脚 / 特異抗体 / RNASeq / RNAi |
Research Abstract |
カイコ腹脚の形成過程における遺伝子発現を観察するため、発生ステージを追ってUbx, abd-AおよびAbd-B の発現パターンの変化を、付属肢原基が出現する前後のステージの胚を材料として特異抗体による免疫組織化学法により調査した。また、EKp, ENc 等の腹脚が異所的に形成される突然変異体を用い、これらについて上記と同様の手法でUbx, abd-A, Abd-B 各遺伝子の発現解析を行った。その結果Ubxタンパク質とAbd-Aタンパク質は排他的に発現する事、腹脚原基領域でAbd-Aタンパク質が強く発現すること、腹部第2体節に過剰腹脚を発現するミュータントではこの体節にAbd-Aタンパク質が強く発現する領域が現れることが明らかとなった。 カイコ腹脚形成に関する遺伝子の機能解析を行うため上記の遺伝子群について単独のRNAi に加え、Ubxとabd-Aの2種同時注射によるdouble knockdownを行った。その結果すべての腹部体節に脚様の構造が現れた。第1~第6体節には胸脚様の構造物、それ以降の体節は胸脚と腹脚の中間的な性格の様々な構造が形成された。また、この処理によってAbd-Bの発現は影響を受けなかった。 さらにこれらホメオティック遺伝子の機能解析のためにUAS の制御下にUbx, abd-A, Abd-Aを発現する遺伝子組換えカイコの作製を行った。 カブラハバチではこれまでに行ったRNASeq のデータを元にAntp, Ubx, abd-Aの遺伝子配列取得しをクローン化した。その後in situ ハイブリダイゼーションにより、個々の遺伝子の発現パターンを発生ステージを追って明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カイコを利用した解析研究は計画通り実験が進展し、一部予想以上の結果や情報が得られている。カブラハバチについては一部計画通り進んでいない部分があるが、おおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の研究実施計画について変更はなく、カイコ、カブラハバチとも前年度までに得られた研究結果をもとに計画通り研究を進展させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
トランスジェニックカイコの作製が年度の後半に開始されたため、これににかかる費用や系統維持のために予定していた費用が一部次年度での支出となった。 計画上昨年度分として計上されていた費用は今年度支出される予定であるため、使用計画はこれを加える以外に変更はない。
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Research Products
(1 results)