2017 Fiscal Year Annual Research Report
Possiility of industrial afforestation by utilizing Melaleuca tree species in the abandoned acidic cultivation area in northern part of Okinawa prefecture
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25450218
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
諏訪 竜一 琉球大学, 農学部, 准教授 (30560536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 真吾 琉球大学, 農学部, 教授 (80444909)
高嶋 敦史 琉球大学, 農学部, 助教 (40433099)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Melaleuca / テルピネン4オール / シネオール / 精油 |
Outline of Annual Research Achievements |
Melalueca属のうち、沖縄県北部地域において生育の良好であったM. alternifoliaに焦点を当て研究を行った。M. alterniforliaの移植後約3年(播種後約3年半)の樹木は約6mに達した。これらの樹木に対して気乾密度測定、縦圧縮強さをおこなった。それぞれ0.48g/cm3,36.3N/mm2であり、早生樹の中では比較的強度を有していると考えられた。また、この樹種の葉から生産される精油の品質・量および葉量と光量について地際から50cm間隔で葉に対し、層別刈取りを行い解析を行った。なお、一連の実験は夏期および冬期の二回行った。葉は、両時期とも、3m以上の層に分布しておりそれ以下においては葉の着生はほとんど認められなかった。また両時期ともに上層1m程度で光量のほとんどを吸収していた。一方、夏、冬の両時期ともに、3m以上の葉においては高さにかかわらず精油の単位重さあたりの採油率および精油成分の比率はほとんど変化がなかった。さらに、ほぼ全て層において、ティツリーオイル(M.alternifoliaから製造される精油)の品質の基準となるテルピネン4オールの割合が30%以上かつシネオール成分が15%以下の基準を満たしていた。夏に比べ、冬時期では葉量の存在量が比較的少なかったため、木材一本あたりから生産可能な精油の量は夏季のほうが高かった。以上のことから、本年度は、木材としての特徴を把握するとともに、精油成分の季節および葉の垂直分布毎の変動の調査を行った。以上のことから、本樹種を用いた精油製造は、安定品質を保ちつつ供給を行うことは比較的容易であり、産業用の樹種として有用である可能性が示された。
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Remarks |
科研費による成果をベースとして、琉球大学がブランド製品としてメラルーカアルテルニフォリアから製造されたティーツリーオイルの製品化が完了した。
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Research Products
(2 results)