2014 Fiscal Year Research-status Report
小腸原発腸管症関連CD8陽性T細胞リンパ腫の細胞組織学的特徴と増殖機序
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25460444
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
竹下 盛重 福岡大学, 医学部, 教授 (90171636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 昌太郎 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (10243932)
石塚 賢治 福岡大学, 医学部, 講師 (10441742)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 消化管 / 腸管症 / T細胞リンパ腫 / C-MET / C-MYC |
Outline of Annual Research Achievements |
1). Detailed clinicopathological characteristics and possible lymphomagenesis of type II intestinal enteropathy-associated T-cell lymphoma in Japan Kanta Kikuma, Kozue Yamada, Shotaro Nakamura,Akiko Ogami, Satoshi Nimura, Minako Hirahashi,Hirotoshi Yonemasu,Shogo Urabe,Shinji Naito, Yasumasa Matsuki, Yoshito Sadahira, Morishige Takeshita Hum Pathol 2014, 45:1276-1284 2) 成人T細胞白血病/リンパ腫を含む消化管T/NK細胞リンパ腫の臨床病理学的特徴.胃と腸.2014,49,769-781. 竹下盛重、二村聡、菊間幹太、山田梢、石橋英樹、他6名 3).T/NK細胞リンパ腫の細胞性格に関する考察 -腫瘍細胞の性格を知り治療につなげる医療. 日臨細胞九州会誌. 2014. 45:5~12, 5-11. 竹下盛重、山田梢、中山吉福。 2014年にT/NK細胞リンパ腫に関して報告した論文を上記に示した。 腸症関連T細胞リンパ腫の臨床像と病理組織学的所見の検討を行い、大部分がCD8、CD56陽性のII型であることが分かり、TCRg/d型とa/b型が混在してみられた。その腫瘍増殖にC-MET、C-MYCが関与している可能性を示唆した。また、臨床的に穿孔を認めない症例は予後が良いことが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年に主題のII型腸管症関連T細胞リンパ腫のまとめを終えた状態である。現在、臨床的により詳細な解析を行っており、そのデータも既にまとめて提出中である。加えて、 次の課題である成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL/L)と消化管粘膜内T細胞との関連も検討し結果を出している。
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Strategy for Future Research Activity |
腸症関連T細胞リンパ腫に関してより明確な臨床像を示す方針である。 また、人Tリンパ向性ウイルス1(HTLV1)の感染は母乳を媒体として母から子への母児感染が大きな因子であり,母乳栄養を絶つことにより感染率が激減したデータがある。すなわち、HTLV1は消化管粘膜のT細胞に感染し、その感染細胞が平均60年経過し腫瘍化したものと推測される。しかしながら,それを証明するデータはみられない。我々は、小腸粘膜内T細胞に特異的なhoming receptorであるCD103(インテグリン)が成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL/L)でどの様な反応を示すか、また消化管浸潤性ATL/Lにおいて組織学的にどのような特徴があるかを検討している。 消化管粘膜T細胞の特徴の一面がより明確になる。
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Causes of Carryover |
腸症関連T細胞リンパ腫のより詳細な臨床病理学的研究に際する費用が必要である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在、腸管症関連T細胞リンパ腫の臨床像に関してさらに病理学的に検討を行っている。その際必要な抗体や論文投稿の費用に使用する。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Detailed clinicopathological characteristics and possible lymphomagenesis of type Ⅱ intestinal enteropathy-associated T-cell lymphoma in Japan.2014
Author(s)
Kanta Kikuma, Kozue Yamada, Shotaro Nakamura,Akiko Ogami, Satoshi Nimura, Minako Hirahashi, Hirotoshi Yonemasu, Shogo Urabe, Shinji Naito, Yasumasa Matsuki,Yoshito Sadahira, Morishige Takeshita
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Journal Title
Human Pathology
Volume: 45
Pages: 1276-1284
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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