2015 Fiscal Year Annual Research Report
エンドヌクレアーゼ阻害を指標としたC60球状分子等の抗インフルエンザ化合物の探索
Project/Area Number |
25460574
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
葛原 隆 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (00260513)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インフルエンザウイルス / バクチオール / 漢方 / エンドヌクレアーゼ / C60 |
Outline of Annual Research Achievements |
インフルエンザウイルスは、人類にとって大変な脅威であり近年も新型が出現し流行した。そのため、新規抗インフルエンザ薬の開発は重要である。C60アナログの活性評価をしながら、新しい抗インフルエンザ化合物についても探索した。バクチオールは、マメ科の植物であるオランダビユから単離された天然有機化合物である。そこで、本研究では、バクチオールが新規抗インフルエンザ薬開発のためのリード化合物となり得るかを探るため、インフルエンザウイルス感染・増殖阻害効果を検討した。天然型或いは天然型の光学異性体である非天然型バクチオールと種々のA型インフルエンザウイルス株を共にインキュベーションしイヌ腎臓尿細管上皮由来細胞(MDCK)株に作用させることで感染及び増殖阻害作用を調べた。A型インフルエンザ感染において、ウイルス核タンパク質であるNPの免疫抗体染色を行った結果、NPタンパク質染色細胞数は、コントロール群及び非天然型バクチオール処置群と比較し、天然型バクチオール処置群で有意に減少した。次に、感染後の培養上清中のウイルス量を経時的に測定した結果、コントロール群及び非天然型バクチオール処置群と比較し、天然型バクチオール処置群で有意に減少した。以上より、天然型バクチオールは、インフルエンザウイルス感染・増殖阻害効果を有することが判明した。光学異性体である非天然型バクチオールは天然型と比較し、ウイルス感染・増殖阻害効果が減弱したことから、これらの効果に光学活性が重要であることが示唆された。バクチオールは、新規抗インフルエンザ薬開発のためのリード化合物として期待される。さらにPAエンドヌクレアーゼ活性を阻害する化合物として、フラーレン及びシアロ糖鎖を含む誘導体等を見出した。また、葛根湯及び麻黄湯、柴胡桂枝湯、竹如温胆湯、桂枝湯、小柴胡湯、麻黄附子細辛湯等の漢方薬もPAエンドヌクレアーゼ活性を阻害した。
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Research Products
(19 results)
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[Presentation] Acetylation of the nucleoprotein of influenza A virus by GCN5 and PCAF, Frontiers in Chromatin Biology and Chemical Epigenetics/Epigenomics2015
Author(s)
Dai Hatakeyama, Masaki Shoji, Rina Yoh, Naho Ohmi, Shiori Takenaka, Seiya Yamayoshi, Yumie Arakaki, Tsugunori Komatsu, Aki Masuda, Masahiro Nakano, Takeshi Noda, Yoshihiro Kawaoka, Takashi Kuzuhara
Organizer
Pacifichem2015
Place of Presentation
ハワイ, アメリカ
Year and Date
2015-12-04 – 2015-12-09
Int'l Joint Research
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[Presentation] Bakuchiol, a Phenolic Isoprenoid, has Enantiomer-selective Anti-influenza A Activity with Novel Mechanism.2015
Author(s)
M. Shoji, Y. Arakaki, T. Esumi, S. Kohnomi, C. Yamamoto, Y. Suzuki, E. Takahashi, S. Konishi, H. Kido, T. Kuzuhara
Organizer
The Inaugural Symposium of the Phytochemical Society of Asia (ISPSA) 2015
Place of Presentation
徳島市
Year and Date
2015-08-29 – 2015-09-02
Int'l Joint Research
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[Presentation] Acetylation on the nucleoprotein of influenza A virus2015
Author(s)
Hatakeyama D, Shoji M, Yoh R, Ohmi N, Takenaka S, Yamayoshi S, Arakaki Y, Komatsu T, Masuda A, Nakano M, Noda T, Kawaoka Y, Kuzuhara T.
Organizer
40th FEBS Congress
Place of Presentation
ベルリン,ドイツ
Year and Date
2015-07-04 – 2015-07-09
Int'l Joint Research
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