2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research of optimal nutrition to cancer patients with palliative care based on genome information
Project/Area Number |
25460745
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
菱田 朝陽 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (40447339)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 誓雄 三重大学, 医学系研究科, 客員教授 (50242962)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 消化器がん / 緩和医療 / 遺伝子多型 / がん悪液質 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究参加に同意の得られた70例のうち、解析に必要な臨床情報が得られ、PCR-CTPP法による遺伝子型が得られた59例(食道がん2例、胃がん11例、大腸がん40例、膵臓がん5例、胆管がん1例)について、遺伝子型と体重減少・生命予後の解析を、ロジスティックモデルおよび比例ハザードモデルを用いて行った。その結果、IL-1RN VNTR多型の2-repeatアレルを持つ人、IL-6 -634 G/G遺伝子型、IL-10 -1082 A/G遺伝子型でそれぞれ、性・年齢・臨床病期・がん種で調整したハザード比が9.20, 41.01, 6.49(各P = 0.014, P = 0.001, P = 0.046)と有意に生命予後が不良であることが示唆された。また、AKT1 rs1130233遺伝子多型のAアレルを持つ人で、半年以内に5%以上の体重減少が起こる性・年齢・臨床病期で調整したオッズ比が4.57(95%信頼区間:1.14-18.3)と、有意に体重減少リスクの上昇がみられ、欧米における既報と同様の傾向であった。その他、既報の葉酸代謝遺伝子多型(MTR rs1805087, MTRR rs10380, MTHFR rs1801133, SHMT rs1979277、の各遺伝子多型)と患者の生命予後・体重減少との関連についても検討したが、有意差は得られなかった。 また、それと並行して、既存の218名の健常者血清・DNAを用いて、CPT1B, CPT2遺伝子多型(CPT1B G320D, S427C, c.282-18 C>T, p.E531K, CPT2 V368I、の各遺伝子多型)と血漿カルニチン濃度の関連についても検討を行ったが、有意な相関は得られなかった。 現在、上記の結果について、複数の論文を投稿中である。
|
Research Products
(1 results)