2014 Fiscal Year Research-status Report
病院患者図書館を中心とした次世代型患者情報サービスの研究
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25460839
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
前田 稔 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20376841)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 病院患者図書館 / 患者への情報提供 / 病院図書館 / 患者の読書環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.今や、院内の患者情報サービス拠点としての「病院患者図書館」が増えつつあるなかで、図書を通じ、患者自身が疾患の情報を得、学ぶことで、スムーズな治療や医師との信頼関係など二次的産物をもたらし、セカンド・オピニオンの役割も果たすと期待されている。本研究は、およそ5年ごとに行われてきたこれまでの全国動向調査を継続し、更に大きな枠組みで医療全体に及ぼす影響や可能性を研究・提案し、次世代の社会に貢献することを目的としている。 2.病院患者図書館についての、全国調査結果についてまとめ、5377箇所の病院への調査の結果、2214病院から回答があった旨のを報告を行った結果の概要については以下である。 ①院内に患者向けの本棚はありますか a.入院用あり 1108 b.通院用あり 1274 c.なし569/②院内の患者向け図書室やインターネット端末 d.独立図書室あり 149 e.図書室検討中 113 f.図書室的機能をもつ図書コーナーあり 317/g.医学図書室の患者開放 38 h.ネットコーナー 152 i病室のネット回線 110 j有料データベース 9/その他、③患者向け図書と関わっている者、④病院内の本棚や図書室の利用対象とサービス、⑤患者向けの資料の種類、⑥貴施設で所蔵する図書の数、⑦患者向け図書の購入予算・入手方法、⑧図書係(司書・事務職員)の参加形態、⑨病気の情報に関するサービス、⑩図書や紙による感染例と対策(消毒)、について、結果を報告した。 3.研究成果については、日本病院ライブラリー協会において発表を行った。 4.また、病院におけるタブレットパソコン活用について、東京都に対して調査を行った。院内学級において活用が進んでいる点が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
イギリスを含めた世界の病院患者図書館の状況の調査が遅れている。モニター協力病院を選定し、経過を見る作業およびタブレット端末に関するモニター調査が遅れている。研究成果についての論文投稿が成果として表れていない。
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Strategy for Future Research Activity |
海外の状況調査およびモニター調査について力を入れていくとともに成果の論文投稿をひきつづき行う。
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Causes of Carryover |
海外調査および国内調査、打ち合わせ会を、十分に実施することができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、海外調査、国内調査を行い、研究打ち合わせを密接に行う。
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Research Products
(1 results)