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2013 Fiscal Year Research-status Report

脂肪細胞由来のマイクロRNAを介した血管リモデリング制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 25461131
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

八木 秀介  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00507650)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石田 昌義  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 特任助教 (50643251)
佐田 政隆  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80345214)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
KeywordsマイクロRNA / 脂肪細胞 / 平滑筋細胞
Research Abstract

血管周囲脂肪組織は全身の血管を覆っており、これまでは血管の支持組織にすぎないと考えられていた。しかし、近年、肥満時においては血管周囲脂肪は、炎症を惹起し血管リモデリングを促進するが、健常時は、アディポネクチンを介して血管リモデリングを抑制することが知られている。したがって、血管周囲脂肪が新たな抗動脈硬化作用物質の分泌源である可能性がある。
マイクロRNA(miRNA)は様々な細胞において、遺伝子発現を翻訳後に制御することが知られている。これらのmiRNAは細胞間を移動し、細胞間の情報伝達の手段として働いている可能性がある。我々は、脂肪細胞から分泌されるmiRNAが血管平滑筋や血管内皮細胞に作用し血管炎症や細胞増殖を制御する可能性を検証している。
現在までmiR-100が脂肪細胞、血管内皮細胞、平滑筋細胞に存在することをqPCRにて明らかにした。このmiR-100は脂肪の分化に深く関与していることを確認した。miR-100は細胞培養中にも認められ、細胞からmiR-100が分泌されていることを確認した。以上からmiR-100は細胞間情報伝達の手段となっていることが推察される。
miR-100が、血管内皮細胞や平滑筋細胞増殖に重要な分子であるmTORを標的としていることを、コンピュータにて推定し、実際にmiR-100を血管細胞に投与しmTORが抑制されること、またアンチセンスオリゴヌクレオチドを血管平滑筋に投与しmTORの抑制が解除されたことをウエスタンブロッティングにて確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の遂行に欠かせない研究機器はすでに準備され、その方法も確立しているため、予定どおり研究は進行している。

Strategy for Future Research Activity

今後はどのような機序でmiRNAが分泌されるのか、また細胞間で伝達されたmiRNAがどのような作用を細胞内で及ぼすのかを検討していく。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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