2013 Fiscal Year Research-status Report
若齢期の高脂肪食や甘味料曝露による食の嗜好性構築/記憶化(学習)メカニズムの解明
Project/Area Number |
25461391
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
屋比久 浩市 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (70545748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 千利 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60197217)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 食欲 / 海馬 / 扁桃体 |
Research Abstract |
肥満者を効果的に減量させるためには適正なエネルギー量の食事療法が最も重要であるが、その継続は困難な場合が多い。理由の一つは、高次脳機能中枢が司る情動、記憶、ストレスといった「人間らしさ」と食欲とが非常に密接に関連しているからである(Neuroimage 19:1381-94,2003) (Nat Neurosci 9:381-8,2006) (Am J Clin Nutrr 83:1297-305,2006)。 本研究では、肥満モデルC57BL/6J雄マウスにおいて、若齢期の一定期間(4~7週齢)高脂肪食を給餌することによって、通常食給餌群と比較して、成獣期の海馬における小胞体(ER)ストレス関連蛋白および遺伝子(CHOP, XBP1,そしてERdj4)発現の亢進傾向が認められ、さらに4PBA (4フェニル酪酸)を供投与することで、高脂肪食給餌群は、その発現が通常食給餌群のレベルまで回復した。 通常食給餌群と高脂肪食給餌群の両群の海馬領域近辺では、glia細胞の集積に明らかな差は認められなかった。しかしtrimethyltin (TMT)で強制負荷を施したした各群マウスで比較すると、海馬領域のBrdU染色にて、若齢期高脂肪食給餌群は通常食給餌群と比較して、有意に生細胞数の減少が認められた。 海馬領域のprimary neuronal cultureを使用した実験では、パルミチン酸(palmitate)の添加がERストレスの発現を有意に亢進させ、逆に神経突起成長速度の減弱傾向が認められた。さらに4PBAを前投与した群は、その後palmitateを投与しても、ERストレスの発現が抑制され、palmitate単独投与群と比較して、神経突起成長速度の回復傾向が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
扁桃体領域の部位同定に難渋し、ERストレス発現の差異等の検証ができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
扁桃体領域の部位同定を急ぐ。 グルタミン酸系興奮入力回路およびGABA系抑制性入力回路の変容の有無および生理学的影響を検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
試薬(抗体)等の納入日に延期が生じたため、年度をまたぐことになった。 次年度に同試薬等を購入予定である。
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