2015 Fiscal Year Annual Research Report
抗インターフェロンγ自己抗体の臨床的意義-新たな後天性免疫不全の概念として-
Project/Area Number |
25461507
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
長谷川 隆志 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (90361906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂上 拓郎 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00444159)
田邊 嘉也 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (40444161)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 播種性非結核性抗酸菌症 / 抗インターフェロンガンマ中和抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は近年増加傾向にある非結核性抗酸菌症における特殊な病態である、抗インターフェロンガンマ中和自己抗体を保持し播種性病態を呈する症例に関して、その抗体の検出法の確立と臨床背景を明らかにすることを目的として計画された。 昨年までに確立した、患者血清における外来性インターフェロンガンマに対しての中和能の測定法とELISAによるIgG分画の抗体定量法を用いて、症例検体の抗体測定を継続した。現在までに26例の抗体陽性例を同定した。全例が播種性非結核性抗酸菌症を呈しており、その罹患部位は呼吸器以外にも、骨、筋肉、リンパ節など多岐に及んでいた。全例に対して従来の多剤併用抗菌化学療法が施行されており、その期間は長期に及んでいた。治療経過が追跡し得た例においては、非結核性抗酸菌症の病勢に応じて抗体価は増減する傾向があり、病勢を反映するマーカーとしても有用性が示唆された。死亡例は1例のみであったが、その症例は治療の自己中断例であることから、抗菌化学療法による介入は有効であると考えられた。しかし、病勢のコントロールに難渋する例も散見され、それらにはインターフェロンガンマの投与や、海外に於いて有用性が示唆されている抗CD20抗体であるRituximabが使用されていた。 健常者においても微量の抗体を保持する例が見出されたが、健常者の抗体を用いた中和能の検討では、インターフェロンに対しての中和能を認めず、保持する抗体のキャラクターが播種性非結核性抗酸菌症を発症する例とは異なる可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] 肺非結核性抗酸菌症、肺結核症における抗Interferon-γ自己抗体に関する検討2015
Author(s)
青木 亜美, 坂上 拓郎, 島 賢治郎, 青木 信将, 茂呂 寛, 田邊 嘉也, 小屋 俊之, 各務 博, 成田 一衛, 星野 仁彦, 森本 耕三, 倉島 繁行
Organizer
第55回日本呼吸器学会学術講演会
Place of Presentation
東京国際フォーラム
Year and Date
2015-04-17 – 2015-04-19