2014 Fiscal Year Research-status Report
視覚性記憶に係わる嗅周皮質ニューロン内カルシウムイオン依存性情報伝達経路の役割
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25461735
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
安部 博史 宮崎大学, 医学部, 講師 (20344848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
池田 哲也 宮崎大学, 医学部, 准教授 (20264369)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 嗅周皮質 / 弁別学習 / アネキシン |
Outline of Annual Research Achievements |
全ての行動学的実験および免疫組織学的実験には,Long-Evans系の雄性ラットを用いた. 行動学的実験:オペラント箱の側面に設置されたPCモニタ上に提示される視覚刺激を弁別し,提示刺激の直下に設置されたレバーに正しく反応すると強化子を得ることができる,オペラント条件づけを用いた同時的複式物体弁別課題を習得させた.正刺激と負刺激が二つのパネルのうち,どちらのパネル上に表示されるかは試行毎にランダムとした.1対の視覚刺激についての弁別を習得したラットに対し,2つめの視覚刺激を用いて弁別を遂行させた.興奮性アミノ酸であるNMDAを用いて,関心領域である嗅周皮質を薬理学的に損傷破壊し,習得済みの学習が障害されることの再現性を確認するため,被験体を追加して検討を行った. 組織学的実験:上述の同時的複式弁別課題の遂行に関連した嗅周皮質ニューロン内カルシウムイオン依存性情報伝達経路の一端を明らかにすることを目的として,アネキシンAIIの発現,活性化およびその部位局在について免疫組織化学的に検討することを目的とした.本年度は染色条件を確定させることを目的とし,2種類の抗体,複数の抗体濃度,2通りの染色手続きを用いて,脳切片を試行錯誤的に染色し,最適な染色条件を探索した.光学顕微鏡下において充分検索可能である最適な染色条件が得られたことから,現在この条件の下で,課題遂行に関連した組織学的検討を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
行動実験を実施する動物実験施設が,申請当初想定していなかった改修工事を行うことになり,予定通り行動実験およびその後の免疫組織学的検討を行うことができなかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
実験協力者に適宜支援を要請し,スケジュール通りの実験遂行につとめる.また,状況によっては,補助事業期間の延長申請も視野にいれ,計画的な実験計画遂行につとめる.
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Causes of Carryover |
行動実験を実施する予定であった動物実験施設が,申請時には想定していなかった改修工事の対象となり,行動実験およびそれに関連する免疫組織学的検討が実施できなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究分担者と協働し,実験計画の遅れを取り戻すと共に,必要であれば補助事業期間延長も視野にいれながら,計画通りの実験遂行につとめる.
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Intrastriatal grafts of fetal ventral mesencephalon improve allodynia-like withdrawal response to mechanical stimulation in a rat model of Parkinson's disease.2014
Author(s)
Ryuichiro Takeda, Yasushi Ishida, Kosuke Ebihara, Hiroshi Abe, Tetsuya Ikeda, Go Koganemaru, Aki Kuramashi, Hideki Funahashi, Yasuhiro Magata, Keiichi Kawai, Toshikazu Nishimori
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Journal Title
Neuroscience Letters
Volume: 573
Pages: 19-23
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Effects of cabergoline and rotigotine on tacrine-induced tremulous jaw movements in rats.2014
Author(s)
Go Koganemaru, Hiroshi ABE*, Aki Kuramashi, Kosuke Ebihara, Hisae Matsuo, Hideki Funahashi, Kazuya Yasuda, Tetsuya Ikeda, Toshikazu Nishimori, Yasushi Ishida
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Journal Title
Pharmacology, Biochemistry and Behavior
Volume: 126
Pages: 103-108
DOI
Peer Reviewed