2013 Fiscal Year Research-status Report
神経幹細胞移植による抑制性神経可塑性誘導の抗てんかん機構の解明と治療応用
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25461738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
村島 善也 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 客員研究員 (50182118)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ES細胞 / 細胞移植 / 抑制性神経細胞 |
Research Abstract |
ES細胞を用いた移植脳の研究に最も重要なのは、母系であるDDY, ELマウスの確実な系統維持である。本系統はじつに225代に達しており、純系化が極度に進んでおり系統維持が困難になっていた。このため動物育種学的手法を用い年間200匹を超える個体の増産に成功した。これによりまず免疫組織学的手法により確実に移植細胞が定着し手いることを確認することに成功した。近年この分野でねつ造疑惑の問題が出ており、実験の信頼性を得るためにはまず、確実に移植細胞が定着していることを確認したわけである。幹細胞分化のマーカー検索として、monoclonal Anti Nestin, NeuN, Microtuble Associated Protein2 (MAP2)を用いた。移植細胞にはあらかじめGreenFluorescent Protein (GFP)の遺伝子を組み込んであるものを用いた。 抑制性神経細胞とそのネットワーク検索には、GAD65,67この両者で細胞質と神経終末を蛍光免疫組織化学により、染め分けネットワークの構成を視覚化した。In vitro ではPCR法により、発現された遺伝子も定量した。タンパクについては、Western blotting の手法により各因子をNIH image with Macros によって半定量を行なった。 以上より移植神経細胞は抑制性神経細胞に分化していることが定性的に明らかにされた。in vivoでは現在残念ながら統一した結果は得られていない
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
冒頭にも述べたようにELマウスの系統維持に多大の時間がとられたため、若干進展が遅れた。しかしこの最も重要な基礎事項が満たされなければ研究の信頼性は失われるため、重要なプロセスであったと考えている
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Strategy for Future Research Activity |
海馬Dentate gyrusに多くの局在が予想される。感度を上げるため、断頭後脳を取り出し、-20度下でエタノール固定する。これから5micrometerの厚さでクライオトームにて切片を得る。これはパラフィン固定したものより感度が高いことを予備実験で確認しているためである。また薄い切片を用いた方がやはり高感度が得られたからである。カウントに際しても1切片の断面上に1細胞以上含まれることは無くより正確に計測ができる。新生細胞では細胞種が特定できないため、ニューロン特異的 neuN, グリア細胞に特異的 GFAP, 機能神経細胞に特異的なPSA (Poly sialic acid) をマーカ-として、FITCラベリングを用い、多重染色を行う。 上記の項目は全て、移植マウス群のみならず、発達過程を追って、まだ発作を起こしていない幼弱な5週齢から、頻繁に発作が誘発される28週齢にまでわたって、検討する。これによって、てんかん発作発現前の脳が、いかに、遺伝子発現が変化し、さらにその局在が変化してゆき、てんかん原性を獲得してゆくのか、そしてそれが幹細胞移植により変化するかを明らかにすることができる
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
抗体の使用に当たり、再利用や、研究協力者との効率的使用をはかったため節約できた 節約分は繰り越しして実験精度を上げ信頼性を上げるげるために用いる
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